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2006年05月31日

改正まちづくり三法で大牟田は?

「あそこにはデオデオ、あそこはユニード、SANEI、井筒屋、エマックス、各店舗となる大型店が次々撤退して、商店街は、てんぷらのエビが抜けて衣だけになった。」大牟田市全市商店連合会の吉岡会長が話されます。新栄町商店街の一角に立ち、一回り見渡しただけでも、その空き地となった空間や残された建物に、商店街の嘆きの声がこだまするようです。
 大牟田市の中心市街地商店街が、ゆめタウンの出店で致命的な打撃を受け、さらに、もっと大きな波に今、飲み込まれようとしています。岬地区へのイズミの出店です。22万平方メートルの広大な土地に、延べ床面積7万5千平方メートルのシネコンを伴った店舗の出店計画が進められています。
 大牟田市側としては、2500人の雇用と2億7千万円の税収(イズミ発表)による経済効果は「千載一遇のチャンス」の計画と歓迎しています。一方、地元商店街は、雇用はバイト中心で正規社員は限られ、固定資産税を考えれば、商店街衰退で結局プラス効果は大きくないと反論しています。
 大牟田市は議会などの同意も確認し、すでに、県に対しての土地利用計画変更の手続きを行っています。地元の自治体がGOの判断をすれば、県はそのままOKを出してきました。ところが、ここにきて事情が変わりました。国が改正まちづくり三法を成立させ、郊外店の出店についての一定の歯止めをしようと方針転換したためです。このため、今回の大牟田のケースで、県は、都市計画審議会での審議を経て判断されることになりました。
 今回のイズミの出店は、有明海沿岸を結ぶ高規格道路が08年に一部完成するのに合わせたものです。すでに予定地のすぐそばに大牟田IC付近があり、まさに「沿岸道路はイオン道路」(吉岡会長)となっています。商圏規模は南筑後地区全体に拡大するが予想されます。そこで、大牟田市周辺の商店関係者が、そろって県にイオン反対の要望書を提出するなどこれまでにない動きとなっています。
 福岡県の麻生知事は、国の方針に同調し、郊外店出店抑制の方針をいち早く打ち出しました。果たして、大牟田のケースをどう判断するのか?先日の記者会見では、明確な考えを示しませんでしたが、難しい判断をしなければならなくなったことだけは間違いありません。
 この動きについては、6月3日の「九州経済NOW」で取り上げます。

2006年05月30日

セキュリティ社会のいらだち

 以前、局内に入ろうとしたら、IDカードを首から下げるのを忘れていため、保安の人に「加地さん、IDないとだめですよ」と注意されました。カバンからIDカードを出しながら、IDカードは知らない人が局内に入らないようにするチェックのためのカードであるなら、加地さんとわかってもらってから下げようとしているこのIIDカードは一体何の役目をしているのかと、ふと思ってしまいました。
 いつ犯罪が起きるかわからない、犯罪に巻き込まれるかわからないという社会の中で生活していると時々感じるようなことがあります。
 先日、小学校の父親の会での話しです。不審者情報などが出ているからと子どもたちに声かけをしようとしたら、自分が不審者と間違えられたというお父さんがいました。子どもたちにそのくらいの警戒感があるくらいならいいと思うべきなのか、声かけしたお父さんの気持ちを考えると複雑な気持ちになりました。
 また、今朝の出来事ですが、通帳から預金から引き出そうとしたら、限度額設定されていて引き出せませんでした。今日中に入金しないといけない現金を振り込む必要があるため、あせりました。窓口で説明を聞くと、システムが変わって、不正に大金を引き出されることを防ぐ為のシステムで、印鑑がないとその限度額の変更ができないとけんもほろろの対応でした。我が家の住宅ローンを担当している行員ならなんとか相談に乗ってくれるかと相談したけれど・・・やっぱりだめでした。我が家のお金なのに銀行が下ろさせてくれない、しかも、限度額設定など頼んでもいないのに・・・セキュリティシステムが利用者のためでなく、自分たちの責任を回避するための言い訳システムとなっていると腹立たしく銀行を後にしました。
 パソコン上の迷惑メールを消去しながら、何か見えない恐怖に囲まれて、ビクビク、イライラしないといけないような生活、いつからこんなことになってしまったのかと考えています。 

2006年05月29日

ガタリンピックと長崎新幹線

 有明海の干潟を舞台にする「鹿島ガタリンピック」がも28日、鹿島市の七浦海浜スポーツ公園で行われました。今年で22回の大会ですが、私は20回大会まで場内実況などのお手伝いをさせて頂いたこともあり、大変思い入れの深いイベントです。
 カラフルなウエアなどを身にまとった出場選手たちが、次々と人間ムツゴロウと変わる様子、抱腹絶倒の干潟との格闘は日本のみならず世界各国のメディアでも紹介されています。
 その鹿島市・・・先月メディアから注目された市長選挙が行われ、桑原市長が五選を果たしました。争点は長崎新幹線問題。並行在来線となる長崎本線の経営分離に同意しない鹿島市が建設着工に待ったをかける中、推進派候補は、佐賀県との協調をはかり、地域振興策で市の浮揚をと訴えた選挙でした。桑原市長は、経営分離された路線や駅の惨状を目の当たりにして、長崎本線存続、新幹線反対の立場を貫きました。
 県を敵にまわしての桑原市長の戦いは、並大抵のプレッシャーではなかったと思います。しかし、最後まで戦い、勝利を納めたのは、そのガタリンピックの成功にあると思います。干潟というマイナスイメージのものを利用して、高速道路も通らない鹿島市がガタリンンピックで世界が注目されるまでになった・・・その逆転の発想こそが、鹿島市民のスピリットであり、今回の選挙でも、ほかの沿線自治体のように、右へならえとならなかったのではないかと思います。
 今後、沿線自治体の同意なしには、新幹線建設を進めないとしてきた佐賀県の古川知事がどのような判断を下されるのか?注目されます。

2006年05月28日

ニート 若者自立支援に期待

 働くことも、学ぶこともしようとしない若者=ニートが社会問題化されています。国としては、少子化社会の中で、貴重な労働力として、また納税者として、社会保障の担い手として・・・さまざまな対策の乗り出しています。 そんな中で、若者自立支援の厚生労働省委託事業を、宗像市の知心学舎(ちしんがくしゃ)が受けることになりました。県内では2つ目の施設となります。
 知心学舎は、学校に行かない、行けない子どもたちが全国から集まり、「心の教育」を実践しています。規則正しい生活・トイレ掃除も行う「洒掃(さいそう)」・古典の素読・座禅・禅問答のような「対機(たいき)」などが行われています。大学や中庸といった中国古典の素読から、心のよりどころを作り、子どもたちに自分の心や生活への問い直しを促していきます。
 先生が殴る体罰をするから学校に行きたくないという不登校の中学生が入寮して来たときのことです。
知心学舎の蔵谷先生が、やさしくその子どもの訴えを聞き終えると、おもむろに話し出しました。
「学校の先生が殴るのは良くないよな。じゃ、学校に行かないのは当たり前か?」取り囲んでやりとりを聞いていた子どもの一人が言いました。「学校の先生は理由なしには殴らないでしょう。何か殴られるよなことしてるんだよ。」蔵谷先生はうなづきながら言いました。「だけど、口で生徒をわからせないで、暴力を使うのは先生の負けだよな。よし、その先生を人間的に超えようぜ。その先生を許せるぐらいになろう。」驚いたような顔をした中学生は、3ヵ月後、暴力先生のいる中学校へ復学して行きました。
 親が悪い、学校が悪い、社会が悪い・・・自分の外にさまざまな理由を求めることで、自分と向き合うことができないことがニートとなる要因にもなっているのではないでしょうか。知心学舎には、ここ数年、子どもだけでなく、引きこもりの大人についての家族からの相談も増えているそうです。知心学舎の若者自立支援への活動に期待したいです。

2006年05月27日

県境のある温泉

 私の住んでいる近所に、温泉施設筑紫野温泉アマンディがあります。たくさんの温泉風呂や岩盤浴、エステ、おいしい料理と、文句なしの温泉施設です。
 そんな温泉施設をさらに楽しく演出しているのが、施設の中を貫くひとつの線、それは、県境です。ここは、福岡県筑紫野市と佐賀県基山町の県境をまたいでおり、施設の中には、所々に県境がわかるようラインが引かれ、それぞれの県名が表示されています。
 和風風呂が福岡県、バリ風呂は佐賀県、男女のトイレも県境をまたいでいます。
 畝高支配人さんは、県境を楽しむ利用客が多い一方、税金や施設の申請・検査など事務作業が2倍かかって大変だと話されていました。(歴史を振り返れば、ここは、筑前・筑後・肥前の三つの国境です。きっとその時代でもいろいろなことがあったでしょう。)
 地図でも見ないと、県境を日常生活の中で意識することはありません。一体、県境とはどんな存在なのでしょうか?県境を消そうとする作業である道州制の論議が広がっています。

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