ニート対策は親の決心から
就学・就職をせずに、職業訓練も受けていない15から34歳までの若者は、全国で推計64万人、福岡県内で約3万人といわれています。厚生労働省はその対策として若者自立塾創出事業を全国25か所のNPOや事業所が運営する施設に3ヶ月の期間で1人当たり約30万円弱を助成し、就職・進学を促しています。
その委託先で全寮制の施設、宗像市にある「知心学舎」のシンポジウムが30日行われました。永野芳宣さん(九電エグゼクティブアドバイザー)による人間は主に9つのタイプの気質が複合されて性格を形成しているという「人間の性格は変えられるのか」というユニークな基調講演。討論会では、維新の志の佐伯代表は自らの経験から何らかのきっかけでエネルギーの向け方がわかれば立ち直れることを、塾生保護者はこどもへの否定的から肯定的な言葉かけへの努力を、知心学舎の塩川顧問が寮内での生活の様子などをそれぞれ語りました。シンポ内では、塾生による中国古典の「大学」の素読も披露され、お腹の中から発せられる言葉の迫力に聴衆は驚いていました。
ところで、シンポの最後に、長い期間のひきこもりの子どもを知心学舎に入れたいと相談したら、まず子どもをつれて来てくださいと言われあきらめたという話が出ました。これに主宰の安松さんが「まず、親が真剣にわが子を外に連れ出す努力をしないといけない、親だけでだめなら、親戚の人も一緒になって。そのなんとかしようという気持ちがないと問題の解決は始まらないと答えました。知心学舎には、お金は出すから、自分のこどもを家から連れ出してあずかってほしいという親も少なくないと聞きます。また、寮生活を通して、子どもは親から自立して自分の生活を作り上げようとしても、一度家に帰るとすぐに戻ってしまうことがよくあるといいます。あずかっている間はなんとかなる、でも本当の勝負は家に戻したときに親がどんな接し方ができるか・・・に掛かっている、だから、親がまず問題を正面から受け止めないと解決できないと説明していました。