百道の開発と比べたら、まず取り巻く経済的な社会環境、広さも約3倍、港湾など住宅以外の機能がまちに求められていることが違いますー百道開発をまとめ上げた福岡市港湾局理事の瀧口研司さんが、アイランドシティ統括責任者として、百道を越えるまちづくりに取り組んでいます。今週の九州経済NOWは「アイランドシティの可能性に迫る」という特集でした。
ケヤキ・庭石問題や宮崎駿監督との騒動などネガティブなイメージが強く残っていると思っていたら、住宅販売は好調、1戸建ては1億円と強気な勢いとなっています。契機になったのは小学校開設です。来年にできる中学校とあわせ、小中連携校としての教育委員会の援護射撃をうけながら、文教地区としてのイメージを打ち出し30代の若い世代にアピールしています。
また港湾部門も成長著しい博多港の中で、マルチクロスポートとしての機能の中心を担います。釜山や上海といった東アジアの巨大埠頭などから日本で最も近い国際埠頭として、博多から鉄道・トラック・内航船・航空機と半径10キロ以内に多様な選択肢を持つ多機能な物流結節地に可能性を見出そうとしています。
そうした中での課題は企業誘致。百道は情報関連産業、九大のある西地区は先端科学技術、そしてアイランドシティを「健康・医療・福祉」や、アート・デザイン・ロボットで日本とアジアをつなぐような「アジアビジネス」の拠点化を進めたいとしていますが、まだ突破口を作るような誘致企業は現われていません。
吉田市長は自らが土地を売り込む、あるいは損切りしてでも早期決着をはかるとして当選を果たしましたが、「売れたから事業が成功というわけではなく、福岡市全体の中でのアイランドシティの位置づけをしめしてもらいたい」とコメンテーターの福岡大学商学部田村馨教授が番組をまとめられました。