« 2007年06月 | メイン | 2007年08月 »

2007年07月22日

笑顔の裏のメッセージーいじめ問題

お母さん「啓くん、バリアフリーって何だろうね」啓くん「人の心がバリアなんだよ」ー去年10月、同級生によるいじめが原因で自殺した筑前町の森啓和君(13)とお母さんのある日の会話と記されたパネルにどんな思いが語らせた言葉なのかと想像し、胸が熱くなりました。
いじめ問題に取り組んでいる川崎市の特定非営利活動法人「ジェントルハート」が、いじめ社会の中の子どもたちをテーマに、いじめで亡くなった子どもたちの遺影や残された言葉の展示を、アクロス福岡で行いました。
その中で、多くの子ども、親から相談を受けている世界子ども通信「プラッサ」編集員の武田さち子さんが今のいじめの現状について講演をされました。親に心配をかけまいと平静を装う子ども、数時間前に家族と笑っていたがそのとき死を覚悟していた子ども、死ぬことに吹っ切れてかえって明るくなったように見えた子ども、プライドがあるから自分の受けているいじめの軽い内容からまず打ち明けて、その大人が真剣に受け止めてくれるかを見ているこども、いじめによる他人の否定で自分がましにみえるといういじめる側の子、不登校、あるいは転校でいじめ問題が一見決着したようでも、悪いとは思っていないいじめをする子・・・
武田さんはなぜいじめたのかという理由を聞かないでほしいといいます。なぜなら、理由があればいじめはいいのか・・・となってしまう、いじめの解決はいじめている側がやめればいいだけと。
すべての子どもたちへ生まれてきてくれてありがとうという、ごく当たり前の優しい心を大事にする社会へ戻さないといけないと思う貴重な時間となりました。

NPO法人ジェントルハート プロジェクト http://www.gentle-h.net

2007年07月10日

学力と教育改革

習熟度別指導の充実、放課後や土曜日の授業、とにかく予算引き上げ、教員数の大幅増…今回の参議院選挙での各政党が対応策を打ち出しており、大きな争点として欲しいところですが、年金の陰となってしまっている教育改革。
問題は「学力」とは何を指すをのかという本格的な議論が行われていないことにあります。知識重視の教育を詰め込みとして批判されてきて、ゆとり教育が打ち出せれましたが、OECDが実施するPISAというテストで日本の順位が落ちたと大騒ぎして、ゆとり見直し、授業時間増が提言されるようになりました。そもそも、詰め込み批判のときに行った授業時間減と、総合的な学習の時間という自由度の高い授業を同時に行ってしまったことや、さらにOECDのPISAのテストは問題解決型の論理力を問うもので、日本の学校教育では対応できていないことのテスト結果に右往左往していることなど問題が上げられると思います。
目指すべき「学力」とはどういうものなのか?不明確な「学力」の目標に有識者がそれぞれテクニック論を論じても修正に修正を重ねる改革に終始してしまうのではないでしょうか。

2007年07月09日

選挙権・被選挙権18歳を問う

世代間格差を考え、若者の意見も政治に反映させないといけない 学校での政治教育や社会経験が不足するので無責任な投票が増えてしまうー熱い討論の甲子園、第12回ディベート甲子園九州地区予選が7日と8日の2日間、福岡工業大学を会場に行われました。
今年度の論題は、中学の部が小売店の深夜営業を禁止することの是非、高校の部が18歳以上の選挙権・被選挙権を認めることの是非を問うものでした。
私は高校の部のジャッジを担当しましたが、多くの興味深い議論を聞くことが出来ました。争点のひとつになったのが、若者の投票での判断力です。18歳に選挙権を認めると、その対象は新たに270万人、そのほとんどが就業していない、つまり社会的な経験が未熟なのではないか?現在学校教育で行われている政治教育は限定されており、知識もないのではないか?
9日の日経新聞朝刊に関西学院ルース・M・グルーベル院長がインタビューで、アメリカが18歳選挙権になったのはベトナム戦争の徴兵制に関わっており、当事者が国の意思決定にかかわれないのはおかしいと政治意識が高まった結果としており、そして日本での議論について次のように述べています。「選挙権が十八歳か二十歳かでそんなに違いはありません。むしろ問題なのは、若い世代がいかに政治に関心を持つかです。それにはまず投票以外のところでの社会参加の意識が大切なのです。十六歳ぐらいから環境や高齢者問題を考え、様々なボランティア活動に参加し、自分はこの社会の重要な一員だという意識を持つことが大事です」
果たして若者が政治意識を高めるような問題があるのか?いえ、問題があることにいつ気がつくのか?国民投票法での18歳以上の権利が認められ、成人規定が18歳へと大きくかじが切られようとしており、選挙権も…と議論が進められそうですが、あとで大変な義務を担ってもらうことの先の押し付けごほうびにならないとも…。

TVQ九州放送トップへ