召し放ちせずー経営危機に直江兼続の名言
「収益改善を目的として人員カットは具の骨頂。雇用は『天守閣』、賃下げしてでも守り抜きます」日本電産の永守重信社長が、雑誌「経済界」3/24号のインタビューで答えています。製造業では一般に工場の稼働率が70%を下回れば赤字となりますが、日本電産のグループ会社は50%に落ちても赤字にならない体質転換に早めに取り組んできました。そうした中で、グループ1万人弱いる一般社員の賃金を2月から0-5%カットに踏み切っていますが、あくまでも雇用は守るとしています。「大事なことは、収益の改善のための賃金カットではなく、今回の危機を共有するというところにある」と説明、さらに、この時期あえて良い人材をとるチャンスと、新卒採用を増やします。「経費削減で社内の照明は暗くし、暖房を下げてオーバーを来て仕事をすることがあっても、いい人材は採ります。人は天守閣であり、宝だからです。」
政治経済評論家の板垣英憲さんが、福岡市で講演し、直江兼続について話をされました。その中で、上杉家が関が原の戦いで石田方について、徳川家康から120万石から30万石に減封されてもリストラをしなかったエピソードを紹介していました。「人こそが大名の資産である」と名言を残す兼続は、米沢に移り、佐渡金山も失いながら、「召し放ちせず」に6000人の家臣団を維持しました。(その後、藩財政が行き詰まり、上杉鷹山の登場を待たねばならなくなりますが・・・)
部品のジャストインタイムと同様に、ヒトまでもジャストインタイムのラインに乗せてきた経営者の力量が今、問われていると思います。
経済界3月24日号(発行株式会社経済界)