大原合戦650年と『天皇論』
「天皇に関しては若者と年配者の世代差もなく、一般大衆からマスコミや知識人まで、戦後の日本人はもう誰もわかっていないのだということに気付いてしまった」天皇の存在を独自の視点で、素朴な疑問に答えることを目標に描き出したという小林よしのり著「天皇論」を読みました。たしかに、天皇とは何かということを丁寧に伝えようという著者の強い意志を感じるものでした。
ところで、今年は南北朝時代の最大の戦いといわれる大原合戦から650年となり。南北朝時代は、南朝の後醍醐天皇と北朝の足利尊氏が主役となりましたが、力を合わせ鎌倉幕府を倒し、後醍醐天皇の建武の新政の失敗で、足利尊氏が武士の代表となり、はからずも尊氏は後醍醐天皇に弓矢を引くことになります。九州では、後醍醐天皇の皇子、懐良親王が、大原合戦で北朝の少弐氏をやぶり、日本の中で、唯一南朝の支配下となりました。
南北朝時代の歴史をみていくと、天皇の正当性を問う南北朝正閏論などこれまであまり考えなかったことに直面しました。しかし、天皇が主役となる南北朝時代について、タブーとなることも多いのか?単純に戦国時代などのおもしろさに押されてしまっているのか?…書店で手に取れる関連本は少ないことに、あらためて驚かされます。
天皇とはどのような存在なのか?この南北朝時代の特殊性、その後の正当性をめぐる変遷・・・あらためて、大原合戦650年の節目に、日本人として知っておくべき歴史を学びたいと考えています。












