「大原合戦図屏風」合戦地に贈呈
650年前の1359年、小郡市を主戦場とする日本三大合戦のひとつと数えられる大原合戦が行われました。当時の軍事物『太平記』に描かれ全国的に著名な戦いとなりました。
後醍醐天皇の皇子である征西将軍懐良親王と菊地武光を中心とする南朝方と、少弐頼尚を中心とした北朝による中世の九州最大の戦いで、両軍合わせると10万の兵が激突したといわれます。この戦いから、親王が陣を張った「宮の陣」、太刀を洗った「大刀洗」という地名が今でも残ります。
さて、この戦いの場面を描いた貴重な資料『大原合戦図屏風』が、このほどふるさとに役立てればと寄贈されました。寄贈したのは、郷土史家として著名な故・柳勇氏のご家族です。
屏風は、菊地武光を中心とした南朝方が、逃げる北朝方の兵士を追っている場面で、縦155cm、横233cm、六つ折の大型のもの。作者は、熊本県出身の馬と武者絵の画家といわれる甲斐英雄氏で、大正から昭和初期に描かれ、美術品として価値の高いものです。
福岡市在住の今年は650周年で、小郡市と大刀洗町でさまざまなイベントを行ったことがきっかけとなりました。大原合戦は、戦いの歴史的な資料がほとんどなく、大きな合戦といわれながら、なかなか現代から当時の様子を想像する手立てがありません。今回寄贈された合戦図は定期的に公開されるということで、南北朝からの現代への時間をつなぐ役割は大きいと思います。












