2015年12月14日(月)最終話 DANS L'OMBRE 闇の中へ

ジュリアはハタケがナルヴィクを作った理由を知る。それは彼女や母親のジェイ(ジェーン)の命を守るためだった。 そのころアランたちはザ・サイスを拘束し、ジェイの居場所を突き止めようとする。ところがザ・サイスは意外なことを口にする。プエルトリコのラレスでナルヴィクAの大流行が起きていると言うのだ。アランたちが対処するなか、ウイルスは既に持ち去られていた。アランはこれをバリエセロスの仕業だと考えるが、事実は全く違っていた。 ウイルスを密かに持ち出したのはピーターだった。彼は以前からイラリア側と繋がっており、ナルヴィクを持ち出す過程で感染し、研究所内での集団発生を招いていた。ピーターは罪悪感にさいなまれながらも、兄であるアランへの対抗心を煽られる。そうして自分を評価してくれるイラリアを断ち切れず、結局はザ・サイスを逃がし、起爆装置まで渡してしまう。 真相を知らないアランは、ザ・サイスの逃亡を知ると生存者たちをスロープに集めて脱出をはかる。そこには所員たちの救助に訪れたアナナとトゥルーク、誘拐された子供たちのリストを手に入れたバリエセロスもいる。 ところがシャッターを開けた直後、ザ・サイスが起爆装置のスイッチを入れる。こうして辺りは一瞬で炎に包まれる。サラ、アナナとトゥルーク、バリエセロスの生死は不明。ジェイはジュリアを助けようとしてザ・サイスに殺害される。ハタケはかろうじて意識があるが、ジェイの遺体に重なるように倒れ込む。ジュリアはザ・サイスに捕まり、ウイルスや治療薬と一緒にヘリの中へ押し込まれる。このときアランは、サットンの首を投げ入れザ・サイスの隙を突こうとするが、彼女を助けることはできない。 それから数百日後――。アランは銀色の瞳を持つ種族の一人を拷問し、ジュリアの居場所を吐かせる。彼女が居るのはフランスにあるイラリアの拠点だった。そうして室内ではジュリアと思われる女性が会議を仕切っている。


2015年12月7日(月)第12話 REAPING, THE ※深夜1:30〜

殺し屋のザ・サイスが到着する中、生存者はシェルターに隠れる。だが出発の遅れたデュシャンの一行は殺されてしまう。 これを知ったアランたちは、敵をホワイトルームに誘い出す。この頃ザ・サイスは、母親のサットンがハタケに殺害されたことを知り、復讐心に燃えている。 間もなくホワイトルームには、ザ・サイスと部下のテアが現れる。そしてテアがハタケの容器を奪おうとした瞬間、足下が崩れる。こうして彼女は氷の奥底へと消えるが、一番の敵ザ・サイスは逃げてしまう。 この作戦の直後、ジュリアがザ・サイスに連れ去られる。アランたちはダクト内に麻酔ガスを流して敵を眠らせ、ジュリアを救出する作戦に出る。 準備のためアランとピーターはダクトに入る。このときアランは初めて、自分が常にピーターの意見を却下し、頑固な振る舞いをしていたことに気づく。 間もなくダクト内の羽板が再設定され、麻酔ガスを流す準備が整う。だがここで予想外の展開となる。 まずダニエルが独りでジュリアの救出に向かう。彼はハタケが命がけで彼女を助けるのを見越していた。そのためハタケの先回りをし、ザ・サイスとの直談判にやってきたのだ。 それからしばらくして、今度はハタケが交渉にやってくる。するとザ・サイスは、首に爆弾を取り付けたジュリアとダニエルを見せ「どちらか選べ」と迫る。 苦しむハタケを前に、ダニエルは「愛している」と叫び自害する。爆発で肉片となったダニエルを前に、ハタケは無念の涙を流す。 その直後、駆けつけたアランたちは別の場所に、年老いた女性が監禁されていることを知る。女性を見たジュリアは、それが母親ではないかと直感する。 一方、バリエセロスはイヌイットの人々を率いて移動する。だがトゥルークに「アナナに近づくな」と言われて姿を消す。


2015年11月30日(月)第11話 BLACK RAIN ブラック・レイン

ベクターたちは共同体として意志を持ち始める。彼らは罠を仕掛け、非感染者を一人ずつ仕留めていく。 そんな中、アランたちは人々をサンルームに集めて警備をつけるが、この対応が裏目に出てしまう。ベクターは人々が一箇所に集まるのを見越して大量の粘液を用意していた。間もなく、彼らは火災警報でサンルームのスプリンクラーを作動させ、粘液の雨を降らせて人々を感染させる。 だがアランたちは諦めない。その頃ジュリアはサラの研究を引き継ぎ、自分の血液を分析していた。その結果、彼女の細胞の特性を利用し、体内の免疫系にナルヴィクを攻撃させるという手法を思いつく。このときサラが、冷却液で効果が持続すると指摘する。さらにダニエルが、彼の開発した特殊な噴霧器「アーカ」で、冷却液を吹き付けることが可能だと提案する。 一同は、イラリアの総攻撃が始まる前にベクターに冷却液を吹きつけ治療を施す。こうしてピーターを含む大勢が正常に戻り、彼らはジュリアが幼少期を過ごした部屋へ移動する。そこは作りが頑丈であると同時に、外部へ抜ける通路もあった。 ハタケは事前に、建物の各所へ爆弾を仕掛けていた。そこで一同はイラリアの傭兵部隊を内部へ誘い込んだところで、建物を爆破する計画を立てる。 ところが計画は失敗に終わる。イラリアはハタケたちの予想に反し、ザ・サイスと言う殺し屋を派遣してきたのだ。ザ・サイスはハタケも恐れる冷徹な人物で、エレベーターにいたデュシャンたちを皆殺しにする。また、ザ・サイスの仲間が建物内に設置されている爆弾を全て解除し、建物の爆破は阻止されてしまう。 そんな中、サラに異変が起きる。彼女はジュリアの脳脊髄液を取り込んだあと目が銀色に変化する。これに気づいたアランとジュリアは戸惑いを隠せない。


2015年11月23日(月)第10話 FUSHIGI 地下室の秘密

ハタケは、エイドリアン博士がナルヴィクを持ち去ったことを突き止める。それを知ったアランとジュリアはハタケの制止を振り切り、雪上車で出発する。 彼らが到着したのは研究所のおよそ80キロ先にある、閉鎖されたレーダー基地だった。アランたちの予想通り室内にはエイドリアンがおり、彼はイラリアと取引しようとしている。アランはエイドリアンと格闘の末、どうにか彼を捕まえる。だがその直後、事態は急展開する。 アランたちの邪魔が入ったことを察したイラリアの狙撃手がエイドリアンを射殺したのだ。アランとジュリアはナルヴィクを持って狙撃手の攻撃をかいくぐり、地下室に逃げ込む。 するとそこには銀色の目をした男が鎖に繋がれている。彼はグンナル・ミカエルソンと名乗り「自分は29年前ハタケに幽閉された。食事をせず40日間生きることができる。また永遠の命という究極の能力を手に入れたが、その人数は500人以下でなければならない」と奇妙なことを言い出す。 アランは彼の言葉を嘘だと切り捨てるが、ジュリアは自分と同じ目を持つ相手の言葉に不思議な説得力を感じる。だが間もなく、グンナルはジュリアの持っていた大型のチェーンカッターで自らの首を切って死んでしまう。 このあとアランとジュリアは狙撃手に捕まるが、ダニエルが狙撃手を射殺し二人は解放される。こうして3人はエイドリアンのバッグを処分し研究所へ戻る。この時点で、アランはナルヴィクが処分されたと思っている。だが実はジュリアが密かにウイルスを持ち帰る。 研究所に戻った一同は、昏睡状態のサラを見つける。彼女は研究の途中でけいれん大発作を起こして倒れたのだった。 サラは倒れる直前、ジュリアのDNAに含まれるテロメアが、新生児のものと同じ長さに戻っていることを突き止め、癌治療に役立てられる可能性をビデオデータとして記録していた。このデータを見て涙を流すアランに対し、ハタケは「ジュリアならサラを救える」と語る。 またハタケは、アランとジュリアがグンナルに会ったことを知ると重大な告白をする。それは「グンナルは、ジュリアの母親であるジェイを裏切りサットンに寝返った。死刑宣告に等しいその決断に、自分は『終身刑』で報復した。また不老不死の500人がイラリアを経営している」というものだった。 一方、バリエセロスとアナナ、ダニエル、トゥルークはイヌイットの人々を連れて逃げる。そのさなかバリエセロスとアナナは心を通わせ、惹かれ合って行く。やがて集落を去る間際、二人はキスをする。


2015年11月16日(月)第9話 LEVEL X ※深夜1:30〜放送

アランたちは本格的なベクター対策に乗り出すべく、レベルRで感染者を捕まえる。このときアランはフロアが閑散としている点や、風が吹き上げてくる点に気づき、更なる地下室の存在に気づく。 するとハタケは遙か昔に出来た、レベルXという場所の存在を明かす。ここは1850年代にロシアの交易所として創られた建物で、独立した電力供給装置があった。またレベルXにはナルヴィクを始め、様々なウイルスに関する大元のサンプルが貯蔵されている。 映像で確認したところ、この場所には暖を求めてベクターたちが集まっていた。 そこでアランは一つの作戦を立てる。それは研究所に外気を取り込んで建物を冷やし、ベクターたちの動きを封じること。その間にレベルXに貯蔵されているナルヴィクを破棄することだった。低体温症を避けるべく、作戦にあたえられた時間は最大で28分だった。 ダニエルたち警備チームは非感染者にブランケットを配り、ハタケとサラが電力供給装置を停止。間もなくアランとジュリアはレベルXのウイルス貯蔵室に到着する。しかし肝心のナルヴィクは何者かによって持ち去られている。 こうしてナルヴィク処分の作戦が失敗に終わる中、サラがけいれん発作を起こして倒れる。彼女を介抱していたハタケはサラの脊髄腫瘍に気づき、アランに報告する。 また作戦の途中でジュリアはモンタナの家とそっくりな部屋を発見する。ハタケにその点を尋ねると、彼は「あの部屋は偽物ではない。モンタナだと思っていた場所そのもので、自分は父親だ」と正体を明かす。 一方、バリエセロスはクラインから、アナナと村が襲撃されるという知らせを聞く。間もなく施設内の電力供給装置が停止し、バリエセロスたちの居た部屋の電磁錠が解除される。 このとき彼はクラインを殺して外へ飛び出し、遭遇したダニエルに事情を伝える。話を聞いたダニエルはバリエセロスと村へ向かい、途中でアナナと合流する。 そのころ村ではイラリアの部隊が住民たちを集めているところだった。そこでバリエセロスはイラリアの仲間を装って部隊に近づき、ダニエルとの連携プレーで敵を片付ける。このときダニエルはトゥルークと再会し、少しずつ昔の記憶を取り戻す。 時期を同じくして、研究所からは一人の男が出ていこうとしていた。それはエイドリアン博士だった。彼はナルヴィクを所持していた。



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