STORY

  • 2021年11月18日(木) 第30話

    海沿いの豊かな町々が、倭寇による略奪に見舞われていた。掃討を試みるも成果は出ないばかりか、倭寇の暴挙は勢いを増すばかり。町の安寧が脅かされ、民衆は恐怖に震えていた。都に近い浙北地域を標的にするなど明国を侮辱しているも同然だ、すぐにでも対策を講じなければ――と、そろって思案する大臣たち。そんななか、京衛指揮使であり、これまでにも数々の戦功をあげてきた武将・魯瑋(ろ・い)が、いち早く出兵を志願し…。

  • 2021年11月17日(水) 第29話

    思琪(しき)たちは、萍児(へいじ)の案内で、ある洞穴に足を踏み入れた。そこは萍児たち兄妹が幼い頃に見つけた秘密の場所で、闇塩の運搬を行っていた大牛(たいぎゅう)の隠れ場所にもなっていたという。中には塩を運んだことを記録するために使った竹片が、400本も残されていた。周新(しゅう・しん)にもこの現場を見せるべきだと直感する思琪(しき)たち。しかし、いざ彼を連れて戻ってくると、何者かによって竹片は全て燃やされていて…。

  • 2021年11月16日(火) 第28話

    水死体は大牛(たいぎゅう)だった。遺体にすがって泣く萍児(へいじ)を目の当たりにした周新(しゅう・しん)は、心を痛めると同時に彼の死に疑いを持つ。巡塩御史の章浩(しょう・こう)に、この件を調べてみないかと打診する周新。しかし塩不足の捜査に没頭している章浩は大牛の死を鼻にもかけず、“重要だと思うならご自分で”と一蹴されてしまうのだった。その夜、章浩は不正の証拠を得るべく、禁を破って塩倉庫へと侵入するが…。

  • 2021年11月15日(月) 第27話

    周新(しゅう・しん)たちが失踪した男――大牛(たいぎゅう)の家を訪れると、そこには目の不自由な妹・萍児(へいじ)がいた。彼女が言うには、兄の大牛は失踪したのではなく親戚の家に行っただけらしい。空の荷車を引いていた馬は帰り道を覚えているから、主がいなくても帰ることができるのだという。そこで周新たちは、萍児から馬を借りて大牛の足取りを追うことに。萍児の言う通り馬は自らの意志で歩いていき、まず辿り着いた先は…。

  • 2021年11月12日(金) 第26話

    余人傑(よ・じんけつ)の判決案が、刑部と都察院の承認を得た。これは、呉之問(ご・しもん)と洪怡(こう・い)の2人が、傅玉堂(ふ・ぎょくどう)事件に関して、有罪となったことを意味する。思琪(しき)から報告を受けた周新(しゅう・しん)は、怒りとやり切れなさをにじませながらも多くを語らず、その場を立ち去るのだった。一方、男が状態のよいロバを破格の値段で売っているのを目にした小扣子(しょうこうし)は、何か裏があると感じ…。

   <<   1   |   2   |   3   |   4   |   5   |   6   |   7   |   8   >>