イベント・試写会

ベルリン・バロック・ゾリステン

1995年にベルリン・フィルの第1コンサートマスターをつとめていたライナー・クスマウルを音楽監督に、ベルリン・フィルの首席奏者達により創設されたベルリン・バロック・ゾリステンは、その名のごとく、メンバー一人一人が華麗なソリストである。同時に、その類まれな合奏精度により、彼らは世界最高のアンサンブルの一つとしての地位を確立し、また、様式的な確かさをもって、いにしえの楽曲を文字通り現代に蘇らせることに成功している。結成以来約四半世紀、ベルリン・バロック・ゾリステンは欧州各国、米国、日本、韓国、台湾等で常に忘れがたい感動を聴衆に与え、確実にファンを増やしてきた。トーマス・クヴァストホフ、クリスティーネ・シェーファー、エマニュエル・パユ、ジャック・ズーン、フランク・ペーター・ツィンマーマン、アンドレアス・シュタイアーなど、世界の一流のソリスト達と共演を重ねているほか、レコーディングにおいても、2005年のグラミー賞を受賞したバッハのカンタータ集やブランデンブルク協奏曲全集（2017年録音）など、評論家から高い評価を受け続けている。2018年には古楽のカリスマ的巨匠、ラインハルト・ゲーベルを芸術監督に迎えている。

ヤン・インモ（ヴァイオリン）

2022年ジャン・シベリウス国際ヴァイオリン・コンクールの第1位を受賞。2015年には第54回パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで2006年以来初めてとなる第1位を獲得した。ワイル・リサイタル・ホールでカーネギーホール・デビューを果たした後、ボストン・シンフォニーホール、マールボロ音楽祭をはじめ米国各地で演奏活動を続け、ファビオ・ルイージ、ネーメ・ヤルヴィ、チョン・ミョンフン、オスモ・ヴァンスカなど多くの著名指揮者と共演している。フランス国立管弦楽団、ルツェルン交響楽団、チューリッヒ・フィルハーモニー管弦楽団、デンマーク国立交響楽団、リッチモンド交響楽団、ソウル・フィルハーモニー管弦楽団、カルロ・フェリーチェ劇場管弦楽団にも出演している。ボストンのニューイングランド音楽院でミリアム・フリードに師事し、ベルリン・ハンス・アイスラー音楽大学を経て、現在はクロンベルク・アカデミーでアンティエ・ヴァイトハースのもと、さらなる研鑽を積んでいる。ジャン・シベリウス国際ヴァイオリン・コンクールのために貸与された、トリノのG・B・グァダニーニのヴァイオリンを使って演奏している。