今回のぐっ！ジョブは、オーガニック・無添加・自然食品の草分け的スーパー「マキイ」に注目する。福岡市中央区平尾の住宅街に佇む100坪あまりの小さな店が、地道にコアなファンを増やし、いまでは年商約10億円の人気店に。その秘密は、添加物使用食品を「完全」排除したオーガニック商品の品揃えにあった。4000ものアイテムが並ぶ商品棚は、社長自らが全国、そして世界の産地を飛び回り、「安全でうまい」食品を発掘してきた記録でもある。その「マキイ基準」とも呼ばれる妥協を許さない姿勢と、驚くべき食への探究心に迫る！

野菜は有機栽培、魚は天然もの、調味料は添加物一切不使用。徹底した自社の買い付け基準をクリアしたものしか店に置かないのが、食品スーパー「マキイ」の掟だ。「安心・安全」は当たり前、「味が良くないとダメ」と語るのは、自らバイイングを担う社長の牧井忠さん。日本全国、時には海外まで足を運び、原材料や工程をその目で確かめたものも数多い。その上で自ら味を確かめ、「うまい」と感じたものだけを厳選ラインアップする。あまりに非効率的なプロセスだが、このこだわりが、健康意識の高い人たちの心を捉え、コロナ禍にあっても好調な売り上げをキープしていた。

総菜も全て自家製で、砂糖を使わない代わりににダシをしっかり取るのがマキイ流。醤油や酢、味噌などの基礎調味料以外を控えることで、食材自体のうまみを味わってほしいというのがその狙いだ。しかも、野菜や米の一部は、マキイの自家農園で無農薬・無肥料で栽培したもの。｢食の安心安全｣に関心が高まる中、マキイのあくなき探究心と存在感はさらに増す一方だ。

【取材企業】

■スーパーマキイ運営：有限会社マキイ（英語表記 Makii Inc.）
[住] 福岡県福岡市中央区平尾5丁目19-1
[電] 092-522-7000（代）
[HP] http://www.makii.com/