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2021年10月16日
ビール醸造からDIY工房まで!
“ワクワク交流拠点”で老朽団地を再生せよ!!今回のぐっ!ジョブは、老朽化が進む宗像市の巨大団地、「日の里団地」を再生しようというプロジェクトに注目する。団地1棟を丸ごと改装し、ビール醸造所やカフェ、DIY工房などをオープン、さらに壁面をクライミングウォールにするなど、ワクワクする取り組みがいっぱい!建物だけでなく、住人と地域の交流の在り方をアップデートする、プロジェクトの全容とは!?
福岡市と北九州市の中間にある宗像市。ここに九州最大級の住宅団地「日の里団地」がある。開発から50年が経ち、老朽化と住民の高齢化が課題になっている今、住民や自治体、さらに民間企業10社が加わり、大掛かりな再生プロジェクトが始まっている。プロジェクトの中心的役割を担うのが、都市緑化事業や団地の管理などを手掛ける会社「東邦レオ」の吉田啓助さん。まずは9棟を更地化し、里山のような雑木林と新しい戸建て住宅地を造成。そのうち1棟を丸ごと改装し、団地や地域の住民が交流できる拠点施設「ひのさと48」に変えた。1階には、宗像産の小麦やフルーツを使ったクラフトビールを醸造するブリュワリーや、同じく宗像産の食材を使った料理が楽しめる「コミュニティカフェ」、地元の人が気軽に木工を楽しめる「DIY工房」など、これまでの団地には無かった、暮らしが楽しくなる施設をオープン!交流を楽しみながら地域の魅力を再確認でき、さらに地元の生産者にもお金が落ちる仕掛けだ。
そんな「ひのさと48」に、「ここなら地域で見守りながら子どもを育てる環境をつくれる」と、保育園や発達支援の施設、そして九州の有機野菜を販売し「地産地消」の普及を目指す会社などなどが続々と入居。新しい交流拠点の在り方に共感し、ビジネスチャンスを感じた事業者が現れ始めているのだ。さらに、地元の中学生の発案で、「ひとさと48」の外壁をなんとクライミングウォールに!吉田さんらは、こうした住民や入居事業者を「さとの仲間」と呼び、一緒に街づくりを進めていく考えだ。「この新しい団地再生モデルが成功すれば、全国の団地をよみがえらせることができる」と、吉田さんは熱く語る。
【取材企業】
■東邦レオ
[住] 大阪府大阪市中央区上町1丁目1番28号
[電] 06-6767-1210
[HP] https://www.toho-leo.co.jp/■ひのさと48
[住] 福岡県宗像市日の里5丁目3-98日の里団地48号棟
[HP] https://stzkr.com/