第71回(08年8月30日OA)
旅先:「遠賀川流域」 旅人:苅谷俊介
今回、俳優の苅谷俊介さんが訪れたのは、福岡県遠賀郡の遠賀川流域の町。
まず、芦屋海岸を訪れた苅谷さん。
その場所は約40年前、日米合作映画「トラ・トラ・トラ!」の撮影が行われたところ。実は苅谷さんは当時、助監督としてこの映画にかかわり、芦屋海岸を駆け回っていた・・という思い出の場所でした。
当時の撮影のことを覚えている人がいないかと商店街をぶらり。
詳しい人がいると聞き、訪ねます。映画に関わった監督や俳優さんが訪ねてきたといいます。その当時のサイン色紙を見せていただき、ひとしきり思い出にふけります。
玄関にわら馬が飾られているのに気づき、尋ねると男の子の初節句を祝うもの、とか。今年も初節句を迎える家があると聞き訪ねることに。
芦屋の漁師町に伝わる「八朔の馬」の伝統行事は、長男が生まれた家に地域の人が寄り集まって、子供の成長を願い、たくさんのわら馬を作ります。今年初節句を迎える中西家で用意されている170個ほどの立派なわら馬に苅谷さんもビックリ。祖父母や両親の子供を思う気持ちと、地域の人もそれを支えていることを知って温かい気持ちになりました。
山道をぶらりしていたら、ドレッドヘアの若者に出会います。
DUB ROCKERSというレゲエのプロミュージシャンで、芦屋という町を愛し、この場所から音楽活動を通じて伝えたい思いを、音楽とともに聞きました。
岡垣の海岸では海ガメが産卵するというのを知り、詳しいことを知っている人に会いに行くことにしました。自家用車の修理販売業の岩崎さんは、海ガメの魅力にとりつかれて、毎朝海岸を調査しています。海ガメが産卵しやすい海岸に、と清掃活動も積極的。岩崎さんは海ガメという生きがいを見つけられて幸せだと屈託なく笑います。
土器に造詣が深い苅谷さんが次に訪れたのは、茶の湯の名器、芦屋釜を復元させた第一人者といわれる遠藤さん。
芦屋釜は、遠賀川の砂でないと作れないとのこと。芦屋釜を作りだす難しさや、苦労話に耳を傾けました。また、子どもたちと一緒にコースター作りにも挑戦。
遠賀川をぶらりと歩いていると、草刈りをしている人たちに出会います。
刈った草は、たい肥にして地域の農産物づくりに役にたっているといいます。この土で育ったものを見にいきませんか、と野坂さんに誘われご一緒させていただくことに。
それは、なんと巨大なにんにく!その名も「でかにんにく」。早速、にんにくを試食させてもらいます。芋のようなホクホクした味に苅谷さんも一言「うまい!」。環境問題を解決していく中で、地域の人と共に協力し発展していく姿に、にんにく同様でっかい夢と温かい人情を感じました。
今回は、遠賀川という母なる大河の恵みによって育まれている人々の温かい人情に触れあえた旅でした。
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