Higher(ハイアー)Girl(ガール)〜這い上がる女たち〜 午後1時〜

番組内容

困難に立ち向かい、苦境から這い上がろうとする女性陶芸家、東京五輪を目標に、けがを乗り越え国際大会で成長を続ける女性アスリート、これは女性たちの戦いを描いた応援ドキュメンタリー。

出演者

ナビゲーター:潮田玲子さん(福岡県出身・元バドミントン日本代表)

特集①:取七絵さん(54)「取焼宗家」十三代・八山氏の妻

特集②:早田ひな選手(17)希望が丘高校2年・卓球女子日本代表

特集①

取七絵さん(54)「取焼宗家」十三代・八山氏の妻

取七絵さん(54)「取焼宗家」十三代・八山氏の妻

<プロフィール>
昭和38年 福岡市に生まれる。
昭和61年 京都市立芸術大学染織科卒業。
昭和63年 京都市立芸術大学染織大学院修了。取焼宗家に嫁ぐ。

東峰村の女性陶芸家・取七絵さん。
400年の歴史を受け継ぐ「取焼宗家」の陶主の妻として、夫と二人三脚で窯の伝統を守ってきました。

しかしあの日、全てが変わりました。7月5日、九州北部豪雨。大量の土砂と流木が村を飲み込み、取焼宗家の姿も一変。工房に押し寄せた流木。窯に入った亀裂。土作りに欠かせない唐臼は、濁流に流されました。

仕事を再開することができたのは、豪雨から2カ月後の事。土砂や流木を取り除くと、もう使えないと思っていた窯の一つが、なんとか使えることがわかりました。被災して以来、初めて窯に火を入れ、器作りを再開。すると焼きあがった器には、これまでにないある変化が起きていました。七絵さんはその器を見た時、私たちにこう言いました。
「これは、被災地の涙の色」。

九州北部豪雨から間も無く半年。窯の復興と伝統の継承へ向け、再起を誓う取七絵さんの半年を追った。

取焼宗家について

筑前黒田藩の御用窯であった取焼は、1600年に現・福岡県直方市郊外の鷹取山南麓において築かれた「永満寺窯」にはじまります。この「永満寺窯」を築いたのが取焼始祖・八山です。初代八山・八蔵重貞が士分に取り立てられ、筑前国に入部した黒田長政公より、鷹取山にちなんで「取」の性を拝領。その後、徳川三代将軍・家光公の茶道指南役・小堀遠州公の指導を受け、「遠州七窯」の筆頭として多くの中興名物を造り出しました。
長い伝統によって培われてきた技術は秘伝書として残され、一子相伝によって伝えられてきました。400年経った現在も長石や陶土を唐臼でつき、登り窯や穴窯で焼成するなど、伝統技法は変わりません。一味のちがいへのこだわりを持ち続け、茶の湯の器というようの美への探求一筋に歩み続けています。

特集②

早田ひな選手(17)希望が丘高校2年・卓球女子日本代表

早田ひな選手(17)希望が丘高校2年・卓球女子日本代表

<プロフィール>
福岡県北九州市出身。4歳の時に石田卓球クラブで卓球を始め、小学生時代は同学年の平野美宇・伊藤美誠らの影に隠れていたが、中間東中1・2年時に全国中学校大会で2連覇。中学2年時の決勝では伊藤美誠に勝利し「大器」と称賛される。最大の武器は166センチの長身を生かした強烈なフォアハンドドライブ。
2016年、希望が丘高校に進学し、インターハイでは1年生ながら初優勝に輝く。同年のワールドツアーグランドファイナルではダブルスとU21シングルスの2冠を達成。
夢の2020年の東京五輪出場へ、成長著しい卓球女子日本代表。

長年、卓球界をけん引してきた福原愛が出産のため第一線を退き、世代交代の波が押し寄せる日本女子卓球界。国内代表枠をかけた戦いの中心にいるのが「黄金世代」と言われる2000年生まれの3人。伊藤美誠(みま)、平野美宇(みう)、そして、早田ひな。伊藤は昨年のリオ五輪で団体銅メダル、平野は今年のアジア選手権で優勝するなど名実ともに早田の先を行く存在。
2人の背中を常に追いかけてきた早田。飛躍が期待された今年だが、右ひざを痛め春先までリハビリ生活を余儀なくされる。転機は6月の世界選手権。伊藤と組んだダブルスで史上最年少での銅メダルを獲得。さらに、8月のワールドツアーでは優勝の快挙を達成。同学年2人の影に隠れていた早田が周囲も驚くスピードで急成長を続けている。東京五輪に出場できるシングルス枠は、わずか2枠。友でありライバルでもある同級生との対決を制さなければ五輪でのメダルはつかめない。
強い決意を秘めた17歳の戦いを追った。