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《運転手》1950年代、発色現像方式印画 ©Saul Leiter Foundation
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《帽子》1960年頃、発色現像方式印画 ©Saul Leiter Foundation
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《無題》1950年代、発色現像方式印画 ©Saul Leiter Foundation
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『ハーパーズ バザー』1959年2月号、銀色素漂白方式印画
©Saul Leiter Foundation

永遠のソール・ライター
2017年、Bunkamura ザ・ミュージアムで日本初の回顧展を開催し、大きな話題を呼んだ写真家ソール・ライター(Saul Leiter, 1923-2013)。1950年代からニューヨークでファッション・フォトグラファーとして華々しく活躍しながら1980年代に商業写真から退き、表舞台から姿を消した彼を、忘却の世界から再び呼び戻したのは2006年、ドイツのシュタイデル社から出版された『Early Color』でした。そのカラー作品は世界的な反響を呼び、当時すでに80歳を超えていたソール・ライターにとって、写真界への実質的な第2のデビューとなりました。
2013年、89歳でソール・ライターがこの世を去った後、40年以上にわたって彼の最愛の住処でありアトリエでもあったニューヨーク・イーストヴィレッジのアパートには、膨大な作品が未整理のまま残されました。
今回の展覧会では、2017年の展覧会開催以降に、まさに“宝の山”のような未整理資料から発掘された未発表作品群を紹介するとともに、一人の写真家の生涯にわたるアーカイブを通して、ソール・ライターの創作の秘密に迫ります。
《グラフレックスを構えたセルフ・ポートレイト》1948年
©Saul Leiter Foundation
ソール・ライターについて
Saul Leiter
1923-2013
1950年代からニューヨークで第一線のファッション・カメラマンとして活躍。58歳で、自らのスタジオを閉鎖。世間から姿を消す。80歳を過ぎた2006年に、ドイツのシュタイデル社によって出版された作品集を機に、再び写真界で脚光を浴びる。この新たな発見は大きなセンセーションとなり、その後、展覧会開催や出版が相次ぐ。2012年にはドキュメンタリー映画「写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと」(日本公開は2015年)が公開され、その名前と作品は多くの人に知れわたる。
展示のみどころ
Chapter 1
第1部
ソール・ライターの世界
“カラー写真のパイオニア”と称されたソール・ライターの世界初公開となるカラー作品をはじめ、モノクロ・カラーの代表作、多数の未発表作品など約110点により、その業績をたどります。
本展では、これまでほとんど紹介される機会がなかったデジタルカメラで撮影されたカラー作品も展示。飛躍的に写真技術が発展した20世紀から21世紀にかけて、新しい技術の中を柔軟に泳ぎながらも、芸術家としての軸がまったくぶれることがなかったソール・ライターの創造の世界に迫ります。
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《足跡》1950年頃、発色現像方式印画
©Saul Leiter Foundation
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《レミィ》1950年代、ゼラチン・シルバー・プリント
©Saul Leiter Foundation
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《モンドリアンの労働者》1954年、発色現像方式印画
©Saul Leiter Foundation
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《パーキング》1950年代、発色現像方式印画
©Saul Leiter Foundation
Chapter 2
第2部
ソール・ライターの
仕事場(アーカイブ)を
たずねて
ソール・ライターが残した膨大な作品・資料のアーカイブ構築に取り組むソール・ライター財団を通し、ソール・ライターの実像に迫ります。ソール・ライターが40年以上にわたりこよなく愛した、ニューヨーク・イーストヴィレッジのアパート内に置かれた財団事務所では、作家が89年の生涯で生み出した膨大な写真、絵画作品、さらにソール・ライター個人にまつわる資料の発掘が日々行われています。膨大な全作品のアーカイブ完成までには、少なくともあと10年はかかると予想されています。世界的にみても稀有なソール・ライター財団の挑戦を展示で紹介することにより、作家の世界観により近づくことを目指します。
ソール・ライターのスタジオ
©Saul Leiter Foundation
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《高架鉄道から》1955年頃、発色現像方式印画
©Saul Leiter Foundation
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《黄色いドット》1950年代、発色現像方式印画
©Saul Leiter Foundation
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《天蓋》1958年、発色現像方式印画
©Saul Leiter Foundation
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《ハーレム》1960年、発色現像方式印画
©Saul Leiter Foundation
開催概要
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会期
2023年1月18日(水)~3月5日(日)
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会場
福岡市美術館(福岡市中央区大濠公園1-6)
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開館時間
9:30~17:30 ※入館は17:00まで
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休館日
月曜日
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主催
テレQ
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協賛
学校法人麻生塾/富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社/福岡地所株式会社/株式会社筑豊製作所/株式会社みぞえ画廊/九州産業大学造形短期大学部/株式会社千鳥饅頭総本舗/久原本家グループ/株式会社ひよ子/西日本鉄道株式会社
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特別協力
太宰府天満宮
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協力
ソール・ライター財団
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企画協力
コンタクト、Bunkamura
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後援
福岡県/福岡市/福岡県教育委員会/福岡市教育委員会/(公財) 福岡市文化芸術振興財団/福岡商工会議所/FM FUKUOKA/CROSS FM/LOVE FM/九州旅客鉄道株式会社
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お問い合せ
「永遠のソール・ライター展」事務局
(スリーオクロック内)
TEL:092-732-1688(平日10:00~17:00)
福岡市美術館
- 〒810-0051 福岡市中央区大濠公園 1-6
- TEL:092-714-6051[代表]
アクセス:
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▶︎地下鉄
- 空港線 大濠公園駅(福岡市美術館口)下車、徒歩10分
- 七隈線 六本松駅下車、徒歩10分
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▶︎西鉄バス
- [行先番号13・140]で「福岡市美術館東口」下車、徒歩3分
- [行先番号6・7・12・113・114・200〜206・208]で「赤坂三丁目」下車、徒歩5分
- [行先番号6-1]で「福岡城・NHK放送センター入口」下車、徒歩3分
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▶︎車
◉福岡市美術館専用駐車場(有料:普通車26台・1時間200円)
利用時間:午前9時~午後9時(開館日のみ)
※週末、祝日等は大変込み合います。公共の交通機関をご利用ください。
ご来館のみなさまへのお願い
新型コロナウイルス対策について
次の症状がある方は入館をお控えください
- 発熱や風邪症状(咳・のどの痛み)などがある方
- ご体調のすぐれない方
- ご来場当日、検温をされていない方は、入館前の検温をお願いいたします。
- 特別な事情がある方と未就学児を除きマスクの着用にご協力ください。
- 入館前には手指の消毒をお願いいたします。
- 館内では、他のお客様と距離を空けてご鑑賞ください。
- 展示室内での会話や長時間の滞在はお控えください。
- 展示室が混み合わないよう入場の制限を行うことがあります。
チケット情報
入場料
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一般
1,500円
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中高生
1,200円
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4歳〜小学生
700円
※3歳以下無料
- ※[中高生]料金でご入場の際は、学生証等のご提示が必要となります。
- ※身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳・療育手帳の提示者本人と介護者1人、特定医療費(指定難病)受給者証・特定疾患医療受給者証・先天性血液凝固因子障害等医療受給者証・小児慢性特定疾病医療受給者証の提示者本人の方は観覧無料
ローソンチケット(Lコード81973)、
セブンイレブンにて販売
セブンチケット早期購入特典
本展会期前(1/17(火)まで)に一般券をセブンチケットで購入された方には、特典としてソール・ライター展オリジナルポストカードを1枚プレゼント!
- ※チケット1枚ご購入につき1枚プリントが出来ます
- ※ポストカードは店内のマルチコピー機でプリントできます
- ※デザインは全部で4種類(図柄は選べません)
- ※プリント引換期間:
2022年10月3日(月)〜2023年1月31日(火)
イベント&グッズ情報
伝説の写真家の半生を追う
ドキュメンタリー
特別上映会
「写真家ソール・ライター
急がない人生で見つけた 13のこと」
( 2012年/イギリス・アメリカ/本編1時間18分 )
日本語字幕:柴田元幸 配給:テレビマンユニオン
2月5日(日)は、
本作の翻訳家・柴田元幸氏の
講演会も開催!
翻訳の第一人者!柴田元幸氏 講演会
「ソール・ライターとアメリカ文学」
これまで数多くの英米文学の翻訳を手がけ、様々な作家を日本へ紹介してきた翻訳の第一人者・柴田元幸氏が、ソール・ライターとアメリカ文学の魅力について語ります。どうぞお見逃しなく!
応募は締め切りました
- ●申込者多数の場合は抽選となります。
- ●当選者にはメールでお知らせいたします。
- ●未就学児の入場不可