今夏、九州国立博物館で特別展「皇室の名宝展」が開催されます。皇室に代々受け継がれた芸術品の保存管理と調査研究を行う宮内庁三の丸尚蔵館。その三の丸尚蔵館が所蔵する名宝を集めた九州初の皇室展です。この番組では、その展示作品の中から選りすぐった逸品を、人気若手俳優・磯村勇斗さんがナビゲーターとなって、三の丸尚蔵館研究員の方々とともにご紹介します。
ナビゲーター 磯村勇斗(俳優):1992年9月11日生まれ。静岡県出身。主な出演作にドラマ「ひよっこ」、「今日から俺は!!」、「きのう何食べた?」、「恋する母たち」、「青天を衝け」、映画「ヤクザと家族 The Family」(Netflixにて配信中)など。7月30日より放送開始のWOWOWオリジナルドラマ「演じ屋」にて連続ドラマ初主演をするほか、待機作に映画『東京リベンジャーズ』(7月9日公開)、劇場版『きのう何食べた?』(11月3日公開)、『彼女が好きなものは』(2021年秋公開)がある。 [みどころ@ 三の丸尚蔵館研究員が解説・帝室技芸員のスゴ技に迫る!]皇室が美術家や工芸家の保護と制作の奨励をするために設けられた帝室技芸員制度。彼らの作る美術工芸品は、世界各地で行われた万国博覧会に出品され世界を驚かせました。番組では、当時トップクラスの七宝作家だった帝室技芸員の並河靖之の名品「七宝四季花鳥図花瓶」を、三の丸尚蔵館研究員がじっくりと解説します。 [みどころA 薩摩焼の名工が先代の作品の技法を推察!]皇居の明治宮殿を飾る装飾品として作られた十二代沈壽官作の薩摩焼の名品「色絵金彩菊貼付花瓶・色絵金彩菊貼付香炉」。番組では磯村勇斗さんが十五代沈壽官とリモートで対談。十二代沈壽官が作りあげたこのゴージャスな香炉に込められた技術と美に迫ります。 [みどころB 奇想の画家・伊藤若冲の「動植綵絵」に迫る!]生命の輝きを鋭い観察眼で緻密に描き出した伊藤若冲の「動植綵絵」。今回の展覧会では全30幅のうち12幅が展示されます。番組では高細密画像を使って肉眼では見ることのできない若冲の驚くべき技巧とそのユニークさに迫ります。
磯村勇斗さんからのメッセージ:今回「皇室の名宝展」をご紹介する特別番組に出演させて頂きました。普段目にすることの出来ない皇室の名宝を拝見して、良い機会になったと同時に日本美術にあまり触れてこなかったので、今後は伊藤若冲などの作品にも着目していきたいと思いました。また、職人さん達が命をかけて作品に息を吹き込む姿にとても心を打たれ、だからこそ今でも当時のままの状態で綺麗に残っているのだと感じました。皇室に献上する品というだけあって、選び抜かれた素材や道具で作られており、細部にまでこだわりがありました。こだわりを持つ大事さというのは、俳優をやっていく上でも通じる部分だと思います。今回は映像だけでしたが、実際に九州国立博物館に行き、この目で実物をしっかり見たくなりました。この番組を通して皆さんにもそういう気持ちになっていただけるのではないでしょうか。
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