西鉄が有料座席指定券を試験導入　首都圏では各社の競争が激化｜ニュース｜テレQ

西鉄が有料座席指定券を試験導入　首都圏では各社の競争が激化

2024/04/26 (金) 16:24

２７日からいよいよゴールデンウイーク。ＪＲ西日本は山陽新幹線のゴールデンウイーク期間中ののぞみの座席を「全席指定」にして混雑緩和を目指します。一方、新型コロナの５類移行で人々の動きが戻りつつあるなか、通勤や通学など普段の電車でも「席に座りたい」という人も増えているようです。

街の人
「いつも朝立っている。宮の陣駅からなので、４０分くらい（毎朝どう？）きついです」「疲れている時は席に座りたい」

このような客の声に対応するため、西鉄はあるサービスを天神大牟田線で始めました。

記者
「運賃とは別に３００円の乗車券を購入すれば、電車に乗って必ず座席に座れます」

有料の座席指定券です。西鉄は１９日の夜、有料座席指定の臨時電車「Ｎライナー」を初運行。みずほペイペイドームでホークスの試合があり、混雑が予想されたためです。

記者
「１日に３便が臨時で増便されますが、全ての車両が有料の座席です」

１便あたり２００人まで乗車可能な臨時電車。この日は午後９時台と午後１０時台に西鉄福岡駅発の計３便が運行し合わせて１１０人が乗車しました。

購入者
「久しぶりの帰省でちょっと珍しいから（買ってみた）」
（Ｑ３００円は高い？）どうなんでしょうね。１回乗ってみて試してみたい」
「座りたいなと思って１番最後の駅なので。毎日だと（購入しないが）疲れたときとか（酒などを）飲んだあとには、使って座りたい」

試験的ではあるものの有料座席を導入した西鉄の狙いは…

西日本鉄道　鉄道事業本部　湯口浩さん
「イベントの開催の時や週末、客が多い時に確実に座って乗車いただけるといったところで利便性や快適性が向上できればということで運行を始めた」

こうした有料でのサービスはいま首都圏や関西で導入が広がっていて、朝の通勤や通学など混雑する時間帯に運行しています。街の人からはさまざまな意見が聞かれました。

街の人　
「今使ってます。実際。西鉄じゃないけど。仕事前に疲れるのは嫌」
「（子どもが）うるさいし遊ぶと落ち着くので他の人に迷惑かけられないから利用したい」
「立つのがそんなに苦にはならない。定期券の中に組み込まれるとかいう形だったらいいかもしれない」
「学生だから（西鉄の）３００円が安いとは思わない」

西鉄では５月もみずほペイペイドームで試合が開催される７日、１１日、２１日にも臨時電車を運行する予定です。ただ、定期運行となると課題となるのがダイヤ編成や運転手の確保。今後は客の動向なども分析し本格導入するか検討していくといいます。

西日本鉄道　鉄道事業本部　湯口浩さん
「どういった形であれば実現できるのか、今回の臨時便の中で見いだしていきたい。今後については、今回お客さまからいただいたアンケートを加味して検討していきたい」