GWの福岡空港に密着 70歳のボランティア 日本語も英語もわからない外国人観光客にどう対応?

2024/05/07 (火) 16:30

記者
「福岡空港も帰省客や観光客で賑わいを見せています」

全日空の国内線の予約者は2023年より多い約15万5千人でした。

松山から友人に会いに来たというこちらの女性は喜びを隠せません。

女性
「とっても嬉しい。3年ぶりの再会」

年末以来、北海道から帰省したというこちらの親子。


「(飛行機は)10回以上乗ってるんですけど。生まれてから。初めてこんなに泣いて大変でした。1歳になって初めて乗ったんですけど自分の気持ちが出てきたのかちょっと泣いちゃって。長かった」

祖母
「なかなか会えなくて久々に会いました。かわいくてしょうがない」

この家族、長崎・平戸の旅行を楽しんだそうです。一方、空港の駐車場。こちらは大きな変化がありました。4月新しい立体駐車場がオープン。これまでの2倍近い約1600台が駐車できるようになりました。

2023年のゴールデンウイークに比べ、2024年はスムーズに駐車ができたようです。ただ、値上げや場所が変わったこともあり、全て満足というわけではありません。

利用者
「あんまり頻繁には使わないからピンとこないけど高い」
「ターミナルビルから離れてしまったのがちょっと残念」

一方、出国者の見通しが2023年の1・64倍となった2024年。国際線ターミナルでは円安による、海外の割高感を嘆く声が聞かれました。

仕事で香港に行って来たというこちらの2人。

福岡に帰ってきた人
「ペットボトルのお茶が20香港ドル、お茶が400円ぐらい」

逆に、この円安が追い風となって外国人観光客は、増え続けています。取材班が密着したのは到着ロビーにある総合案内所。英語で案内をするのは福岡SGGクラブのメンバー。英語や韓国語など外国語で観光客にガイドを行うボランティア団体です。

福岡SGGクラブ 小野晃弘さん
「博多駅に行く方法(を聞かれること)が1番多いですね」

外国からの旅行者に英語でスムーズに案内する小野さん。3年半前、退職をきっかけに英語の勉強を始めました。毎日1、2時間、ユーチューブなどで勉強を続けているといいます。

福岡SGGクラブ 小野晃弘さん
「外国の方と会話したいっていうのが私の願望だったので小さい頃から非常に興味があった。(英語を勉強することは)楽しい。楽しくなければ続かない」

そんな小野さんでも観光客が言っていることが分からないときがあります。

外国人観光客「アダプター。プラグのためのアダプター」

スマホのSIMカードを取り出したいのかと思いクリップを差し出しましたが…
コンセントの変換プラグはどこで買えるかという質問だったようです。

福岡SGGクラブ 小野晃弘さん
Qヒヤリとした
「そうですね」

さらにこの日1番苦戦したのがタイから来た女性。新幹線に乗って広島に行くというのですが英語も日本語も話せません。

不安気な女性を見て、取材に立ち会っていた別のメンバーが国内線へ向かうバスの乗り場まで送りますが、地図を書いて行き方を教えている間にバスが出発してしまいました。急いで追い掛けると

福岡SGGクラブ 国松利行さん
「一緒に行ってくれっていうから行ってきますから」

なんと博多駅まで送ることに。地下鉄に乗って博多駅に向かっていきました。駅で彼女の知り合いと合流。無事に新幹線に乗れたようです。ただボランティアの国松さん、70歳の体にはこたえたようで。

国松さん
「(荷物で)ちょっと腰が痛かった。ものすごく重い。きつかった」

ただ、その分達成感も。

国松さん
「喜んでもらった。うれしかった」

ゴールデンウイークの福岡空港は笑いあり、涙あり、ハプニングあり。様々なドラマがありました。

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