2011年7月9日
パナックスメディア
福岡県南区大楠2−11−27 地図>>
【問い合わせ】092-534-8800 本業は印刷業。
大手電機メーカー(パナソニック)の取扱説明書や
選挙ポスターなどの印刷を中心に営んでいたが、
08年のリーマンショック頃から受注が激減。
そこで思い立ったのが印刷会社として取り扱っていた紙を加工し
紙製品を企画販売すること。
社内で全社員が参加する「消費者動向開発委員会」を設置。
そこで出されたアイデアは今までに100以上!?
(ボツとなった商品も・・レシピカレンダーなど・・)
この業務拡大で印刷業と製造業(メーカー)の
2足のわらじとなった…
●第一弾商品は水溶紙を使った水洗トイレに流せる
犬の糞処理袋「ecoワンワンバッグ」
犬が散歩時に道端にする糞は、
通常レジ袋で処理する飼い主が多い中、レジ袋の削減志向や
ゴミの減量というエコの観点から、水に溶ける紙を加工し、
トイレに流せる紙製の糞処理袋を開発。
08年から九州内のローソンで販売され、
10万枚を売り上げるヒットを果たした。(2枚126円)
水溶紙はその後、「おりがみ」や「メモ帳」など様々に商品展開。
●「ecoワンワンバッグ」から「ecoワンワンペーパー」へ…
発売当初は大ヒットした「ecoワンワンバッグ」も
コンビニのレジ袋有料化が実行されなかったこともあり、
割高感からやがて販売数は減少。
そこで考えたのが廉価版の「ecoワンワンペーパー」。
「〜バッグ」が、水に溶ける特殊紙の「水溶紙」を
使っていたのに対し、「〜ペーパー」はトイレットペーパーを
特別に3枚重ねにした紙を使って製作。
およそ4分の1まで価格ダウン。(25枚420円=1枚当たり約17円)
●開発に貢献したのは副社長
「ecoワンワンバッグ」のアイデアを社長にもたらしたのは
実は副社長。
その副社長…実は社長の愛犬の「モモ太郎」。
以後、犬向けの商品も数多く開発・販売を手がける。
商品例:客のペットの写真を使ったカレンダー・ポスター制作、
迷子札など。
●社長曰く…
「売れるのは、客のためのオンリーワン商品(客の宝物づくり)」
愛犬のためのオリジナル商品作り(カスタムメード)に手ごたえ
⇒広告物印刷を受注しているつながりから、
自動車会社にオリジナル商品の営業を…
(現在、三菱自動車、スズキ自動車)
その商品は、自動車購入者にプレゼントする「カレンダー」
自動車メーカーの写真をメインに使った
宣伝を兼ねたカレンダーだが、
客の名前を写真の随所に入れており、
購入客の車の整備時期などが日付欄に記されている
カスタムメードのもの。
●これからは「ソーラー電子紙製品のトータルメーカー」へ
今月(6月)に太陽光を使ってLEDで光らす
“ポスター掲示の照明装置”を開発。
⇒太陽光発電装置と蓄電池を組み合わせ、センサーによって
暗い場所でLEDを発光する。
雨天や曇天が続いても満充電なら約5日間作動。
ACアダプターも使用可能。
元々は選挙用にと開発したが、
選挙管理委員会から許可が下りず、
店舗用看板として営業先を模索中。
<企業データ>
2002年創業。
社名の「パナックスメディア」は、主に印刷を受注していた
電気メーカーから名前を拝借した「パナックス」と、
いずれは印刷以外にも広告など幅広く取り組みたいとの
創業当時からの考えから「メディア」という言葉と合わせて付けた
社員数18人。年商約2億円。
現在、会社のうたい文句は
「ソーラー電子紙製品のトータルメーカー」