店舗紹介

2012年3月17日

文林堂
楽しくなければ仕事じゃない!採算度外視の活版印刷

福岡市城南区鳥飼5丁目2-18 グリーンマンション鳥飼1F 地図>>
【お問合わせ】092−851−9531

●文林堂と活版印刷
文林堂は創業40年の印刷所。今や珍しい、
活版印刷を行っている。
ここで使われている活版印刷機は日本に10台ほどしか
残されていない貴重なモノ。
山田社長は活版印刷で名刺や、商品のタグを作っている。
活版印刷は手間がかかる。
社長は「採算度外視でやってます!」と語る。

●活版を始めた理由は…経営難!?
現在の印刷業界は「オフセット印刷」が主流となり
活版印刷は姿を消している。
実は、文林堂も時代に流された会社の一つ。
創業してすぐに、オフセット印刷へ移行した。
当時は20名近いスタッフを雇い、オフセット印刷で
かなり儲けた時期もあった。
しかしバブルがはじけた後の印刷業界はとても厳しく、
会社も倒産寸前まで追い込まれていた。
そこで山田社長のとった行動は…「活版印刷の再導入」だった。
山田社長曰く、「どうせやるなら楽しい仕事をしたい!」

●活版印刷が楽しいと言うワケは…
山田社長の実家も印刷会社。小学生の頃から手伝いをし、
仕上がるのが楽しみで仕方なかったそうだ。
この楽しみをもう一度思い返し「楽しく仕事がしたい!」と
活版印刷を復活。
活版印刷の醍醐味は、活字(文字が掘ってある木版)を
組み上げる作業「文字組」だという。
山田社長は、文字組を「緻密な積み木」だと言い
仕事を楽しんでいる。

●山田社長のこれから
「活版印刷を無くしたくない。」この思いが強い山田さんは、
新しい取り組みを始めた。
若手デザイナーと共同で”カッパン倶楽部”を発足させた。
主な活動は、活版印刷の情報発信だ。
ホームページ制作を始め、ワークショップを開催し、
活版印刷を楽しんでもらっている。
名刺や商品タグを空き箱で作っている。
捨てられる運命にある空き箱と、仕事を終えた活版印刷を重ね、
再びスポットを当てている。


●活版印刷とは…
活字と呼ばれる凸状の文字版にインクを着けて印刷する技術。
15世紀にグーテンベルグが活版印刷術を開発した。
このおかげで、多くの書物が一般階級にまで広がった。
ルネサンスの3大革命の一つといわれる程の大発明。
しかし、現在はオフセット印刷(転写印刷)が主流となり
その姿は消えつつある。



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