旅人の足跡


第66回(08年6月21日OA)
旅先:「直方」
旅人:寿一実
今回は寿一実が福岡県直方市を旅しました。

まずやってきたのは古町商店街。直方名物、成金饅頭の老舗「大石本家」ではなんと5千円の特大成金饅頭(特注品)を作っていただきました!また、商店街の中にある質屋さんではお店の奥の長屋にお邪魔。奥に、奥につながるお部屋は、まさにうなぎの寝床でした。

汽車倶楽部とかかれた建物を訪ねてみました。驚いたことにそこにはSLが大きな車庫の中に納められていました。ボロボロになって放置されていたSLをどうにかしたいと汽車倶楽部を立ち上げ、市とJRから借り受けて修復作業を行ったもので、定期的に保守点検も行っているそうです。かつて直方の少年たちがあこがれたSL、大人になった今もその想いは消えることはないようです。

次に寿さんが発見したのは、「へい!ばんぶう園」と書かれた旗。園長の春鳥さんは長年放置していた竹林を整備し地域のみなさんに開放しました。寿さんが訪ねた日は近くの幼稚園の子供たちが遊びにきていました。子供たちからエネルギーをたくさんもらっていると語る春鳥さん、子供たちと触れ合うのが本当に嬉しそうでした。

かかし作りをしている方にめぐり逢いました。22年前、着れなくなったお孫さんの洋服をかかしに着せてみたところ、まるでお孫さんに会っているかのような気になったそうで、それがきっかけで毎年かかしを作るようになったのです。今では5人のお孫さんをイメージした5人組のかかしが主流で、毎回テーマを変えて制作しているそうです。大好きな孫たちの事を思いながら愛情を込めて作るかかしは、今にも動き出しそうで、とても楽しそうな顔をしていました。

日本の近代化を推し進めたまちで愛情あふれる方々と出会い、人の温かさを感じた旅になりました。



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