寿さんとケン坊田中さんが今回巡ったのは東峰村の中でも旧小石原村の地区。道の駅小石原にある東峰村名物「高菜まんじゅう」で腹ごしらえして旅は始まりました。

最初に向かったのは小石原焼の窯元「辰巳窯」ですが、普通の小石原焼ではないとのこと。常に新しいことをしたい、というエネルギッシュなご主人の作品は小石原焼伝統の「飛び鉋」や「刷毛目」などの技法を使用していないんです。そんなご主人の背中を見て育った娘さんも工房で陶器の人形を作っていました。個性的な2人が一緒に作ったらどんな作品が生まれるのだろうと興味津々な2人でした。

続いて向かったのは窯元が多く並ぶ皿山地区にあるレストラン。イタリアで修業した経験もある店主の「スパイシーチキンカレー」は絶品でした。同じ料理でも毎回決まった器で提供するわけではないという店主のこだわりは、焼き物の魅力を伝えるため。東峰村に魅力を感じ地元の食材や焼き物の魅力を発信していきたいという店主の夢に感動しました。

最後に訪ねたのは東峰村で唯一「再生ガラス」というものを作っている職人。廃瓶を溶かして再び形作る様子を見学し、一度捨てられたものが美しい食器になるということにロマンを感じた2人。実は窯元の家に生まれたという店主の作品は、どこか小石原焼の雰囲気を感じさせるものがありました。

モノづくりの里で暮らす一味違った人々と出会えた旅となりました。