【福岡県筑後市　　旅人：寿一実　ダンカン】
　筑後平野の中央に位置する筑後市を、おなじみ寿 一実さんとタレントのダンカンさんがめぐりました。旅の出会いは「船小屋鉱泉場」。日本有数の含鉄炭酸泉を飲んだ２人は、鉄分を含んだ独特な味に思わず…。しかし、近くに住む１０１歳のおばあちゃんは毎日飲んでいるそうで、「全然感じません」「おいしい」と話してくれました。

　筑後市で今注目されているのが、ホークスの新しいファーム本拠地「ＨＡＷＫＳベースボールパーク筑後」。建設中の施設を見学させてもらいました。熱狂的な阪神ファンのダンカンさんも興味津々。人工芝を張る前の屋内練習場を見学したり、メインスタジアムでは、特別にキャッチボールをさせてもらいました！

　筑後市の中心「ＪＲ羽犬塚駅」周辺では、元気いっぱいの方々との出会いがありました。昔ながらのお肉屋さんやお魚屋さん、さらにロカビリー大好きなご主人がいるたこ焼き屋さんではみんなでツイストダンスを踊りました。また、ホークスファンが集う居酒屋では、その店名に込められた深イイ話を伺いました。

　散策を続けていると、毎年１２月に行われている奇祭「きせる祭」に遭遇。手作りの青竹に刻みたばこを詰めて吸う…なんとも不思議なお祭りです。普段たばこを吸う人も吸わない人も参加するのが決まりなので、あちこちからゲホッっとむせる声が聞こえてきます。しかし、そんな皆さんの顔には笑顔が溢れていました。

　この他、伝統的な柄だけでなく新しい柄にも挑戦している「久留米絣」織元のご家族や、九州で唯一、演劇の専門教育が受けられる短大で、学生たちの熱い思いにも触れました。
古くからの“伝統”とこれからの“発展”、そのどちらも感じられる町で楽しいめぐり逢いがありました。