Higher(ハイアー)Girl(ガール)〜這い上がる女たち〜 番組内容 困難に立ち向かい、苦境から這い上がろうとする女陶芸家、東京五輪を目標に、怪我を乗り越え国際大会で成長を続ける女性アスリート、これは女性たちの戦いを描いた応援ドキュメンタリー。 出演者 ナビゲーター:潮田玲子さん(バドミントン元日本代表・タレント) 特集1:取七絵さん(54歳)「取焼宗家」十三代・八山氏の妻 特集2:早田ひな選手(17歳)希望ヶ丘高校2年・卓球女子日本代表 九州北部を襲った豪雨災害は、東峰村に伝わる伝統工芸の焼き物「小石原焼」や「取焼」にも甚大な被害をもたらした。大量の土砂や流木が工房に押し寄せ、復旧のめどが立たない窯元も多い。豪雨災害から1週間後、私達は初めてその窯元を訪れた。江戸時代から400年以上続く「取焼宗家」。窯に亀裂が入ったり、陶土の原料の石を砕く「唐臼」が折れて川に流出。十三代・八山氏の妻・取七絵さんは当時「何から手を付けていいのかわからない」と涙ながらに話した。それから3ヶ月後、取焼宗家は村一番の陶器の祭り「民陶村祭」に向けて窯焼きを再開した。すると、これまでにない水色の器が出来上がった。実は今回、大きな被害をもたらした「流木」を薪として使用し、窯焚きをしていた。当主の八山氏は「流木に溜まった水分が化学変化を起こしたのだろう」と話すが、七絵さんは「これはきっと東峰村の人たちの涙の色」と話してくれた。まだまだ日常生活を取り戻したとは言い難いが、希望もある。壊れて使えなくなった穴窯に代わり、県の補助金を受けて新たな窯・「単窯」作りを始めている。年内には出来上がる予定だ。また、来年1月には、跡取りとなる修行に出ていた息子も戻ってくる。豪雨からの復旧へ進み続ける高取七絵さんの姿を追う。 長年、卓球界をけん引してきた福原愛が出産のため第一線を退き、世代交代の波が押し寄せる日本女子卓球界。国内代表枠をかけた戦いの中心にいるのが「黄金世代」と言われる2000年生まれの3人。伊藤美誠(みま)、平野美宇(みう)、そして、早田ひな。伊藤は昨年のリオ五輪で団体銅メダル、平野は今年のアジア選手権で優勝するなど名実ともに早田の先を行く存在。2人の背中を常に追いかけてきた早田。飛躍が期待された今年だが、右ひざを痛め春先までリハビリ生活を余儀なくされる。転機は6月の世界選手権。伊藤と組んだダブルスで史上最年少での銅メダルを獲得。さらに、8月のワールドツアーでは優勝の快挙を達成。同学年2人の影に隠れていた早田が周囲も驚くスピードで急成長を続けている。東京五輪に出場できるシングルス枠は、わずか2枠。友でありライバルでもある同級生との対決を制さなければ五輪でのメダルはつかめない。強い決意を秘めた17歳の戦いを追う。
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