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報道スポーツ局/スポーツ部・
編成局/デジタル編成部

2007年入社 芸術工学部卒

森 孝幸 TAKAYUKI MORI

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報道スポーツ局/報道部・
編成局/デジタル編成部

2018年中途入社 文学部

木戸 優雅 YUGA KIDO

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制作局/制作部・
編成局/デジタル編成部

2004年入社 発達科学部卒

大庭 圭介 KEISUKE OOBA

INTERVIEW 03今後のテレビ局に必要なこと
“新たな価値創造への挑戦”

テレビ離れが指摘されて久しい昨今、テレビ局はどう進化していくべきなのか。
デジタル編成部を兼務する3人に、業界を取り巻く課題と現状、これからの挑戦について語っていただきました。

配信やSNS活用を
主導する部が発足

Q1テレビを取り巻く環境が変化する今、「デジタル編成部」の役割や皆さんの活動とは?

pic森 孝幸
2021年1月にスポーツ部でYouTubeチャンネルを立ち上げたことを機に、デジタル編成部兼務になりました。ネット配信やSNS活用を主導する部としてできたのがデジタル編成部。各部署から僕らが集められて、自由にやっていこうと始まりました。
pic木戸 優雅
僕はニュースキャスターとして「視聴者が欲しい情報を本当に届けられているのか」という思いがありました。2020年に、LINEを使って視聴者からの質問を受け付けるようになり、配信も始めました。その活動もあって、デジタル編成部に呼んでいただきました。
pic大庭 圭介
東京支社に勤務していた時には、2020年10月に系列ドラマを配信プラットフォームに上げて収益を伸ばす活動やTwitter活用を進めてきました。デジタル編成部兼務は22年4月からなので、自社番組の配信もできるようにしていきたいです。

若い層に届くコンテンツ、
届けるチャネルが重要に

Q2それぞれの部署でテレビ以外のチャネルで配信を進めてきた、背景にあった思いとは?

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以前営業をしていたときに、「テレQの魅力が若い人に届いていないのでは」とスポンサー企業から指摘いただいたことがありました。YouTubeを始めることでファン層が増えたらいいなと、まずはスポーツ部でやってみたんです。「YouTubeでも広告を展開できますよ」とアピールできたら、営業も動きやすくなるかも。そんな思いもありました。
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担当する夕方のニュース番組はシニア層を対象にしています。でも、そもそもテレビ離れが進む中、若い人に届けなければ観てくれる人がいなくなってしまう。今やらないと手遅れになるという危機感から、ネット配信に向けて動き始めました。
LINEを通じた視聴者からの質問コーナーは、今後YouTubeチャンネルのアーカイブにも上がるようになる。少しずつですがインタラクティブな発信ができているかな、と思います。
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まだまだ過渡期ですよね。テレビ局がテレビのことだけやっていればいい時代ではない。制作部では、YouTubeで活躍中の芸人さんを起用するなど新しい取り組みも始めています。テレビ以外のチャネルの視聴者を取り込むことも、積極的にやらなくてはいけないと思っています。
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これからのテレビには
多才なマルチプレイヤーが求められる

Q3今の課題や、これからチャレンジしたいこととは?

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テレビは良くも悪くもチームプレー。各分野にプロがいて、一つの番組作りで関わる人がとても多いです。でも配信限定コンテンツを同じ体制で作るのは難しい。これからは一人で何でもできるマルチプレイヤーが求められます。スポーツ部では、みんなをマルチプレイヤーにしようと動いていて、自分の専門分野を持ちつつも新たな技術を覚えていこうと意識改革を進めています。
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スポーツ部は、編集からアップロードまで部内で完結させていてすごいですよね。
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そうそう。ソフトバンクホークスの選手をアニメキャラにしてCM発信をしているのですが、スポーツ記者が絵コンテ描いています。ディレクターでも描けるメンバーが3人に増えていて多才になっている。いい変化だなと思っています。
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報道部でも、僕を起点に同じ熱量の仲間の輪を広げていきたい。今はショート動画が話題になっているので、ニュースやインパクトのある映像をショート動画に流してみたらどうだろうと目論み中です。バズる動画にはどんなヒントがあるのか探求しつつ、新しいジャンルにどんどん挑戦していきたいです。
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制作部でも、メディアミックスやSNS、配信との連動が当たり前になることが目下の目標です。テレQのコンテンツと、東京のプラットフォームやほかの地域のインフルエンサーと組んで企画ができたら面白そうだなと思っています。
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ローカル局のプラットフォームを作りたい

Q4テレビを取り巻く今の課題、将来をどう見据えていますか。

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テレビ離れはこれからも続くでしょう。それでも、テレビにはまだまだ発信力がある。力がある今のうちに、新たな生きる道、今までにない“城”を見出さないといけないと思っています。
壮大な目標は、ローカル局のプラットフォームを作ること。キー局にはない、ローカルの良さを伝えるにはプラットフォームを作るしかないと思うんです。
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いいですね。そこに価値を与えるのが「信頼」だと僕は思っています。現場を取材し、一次情報を放送に乗せている点で、テレビへの信頼度はまだ高いのでは。その信頼をどう広げ、活かしていけるかは、これからにかかっているなと思います。
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我々の生活スタイルは変わり、「決まった時間にテレビの前に集まる」という家族のあり方も変化しています。従来の視聴方法でカウントされる“視聴率”が、下がるのは必然でしょう。
やり続けるべきは、信頼性の高い良質なコンテンツ、観てよかったと思えるコンテンツを作ることですし、それらをテレビではないところにどう出していくかがキーだと思います。
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テレQでは今、「地上波とネット連携をからめたコンテンツを作ろう」と全社的に取り組んでいます。ネット配信からスタートして地上波に持っていってもいい、とこれまでと逆の発想も。そんな取り組みがこれからは当たり前になっていくかもしれませんね。
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そうそう。プラットフォームに出すのが当たり前という時代もやってくるでしょう。ネットとテレビの垣根がなくなるかもしれない。面白いコンテンツを作ることが、どうチャネルが広がろうと、僕らの使命なのかなと思います。
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発想力と発信力、若い感性にヒントがある

Q5最後に、学生へメッセージをお願いします。

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今、テレビは「若い人の声を聞こう」と本気で思っています。熱意さえあれば、やりたいことをやらせてもらえる環境が整っている。僕はスポーツ部でアニメを作りたいと思っているし、チャレンジの幅は広がっています。「こんなコンテンツを作りたい!」という思いを叶える環境がテレQにはあります。
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まさにそう。中途で入ってきたとき、「手を挙げたらチャレンジできる」社風をすごく感じました。スポーツ実況がやりたいと言い続けたら、入社2年目で挑戦させてくれた。「やってみたらどう?」と、本当にチャンスをくれるのがテレQの魅力です。 テレビが好きじゃなくても、ネットが好きなら来てほしい。テレビを観ないからこその発想にヒントがあると思っています。
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今の学生は、発信することが当たり前な世代ですよね。テレビは時間とお金を使ってコンテンツを作ってきたけれど、「小さく作ってどんどん出していけばいい」という若い感覚やアイデアを取り入れていきたい。固定観念にとらわれない発信力に期待しています。