CAST

  • ハン・ジフン

    36歳。ハンナム食品の外食事業部の本部長。流通業界トップであるハンナム食品の会長、ハン・ソングクの息子。
    かつてモデルだった母親が密かに産んだ隠し子。今では正式に籍を入れたが、長い間彼の存在はこの世になかった。いつも酒に溺れていた母親は、中学の時に彼を本家に行かせた。その家で受けた疎外感と蔑みの記憶は彼にとって忘れることのできない痛みとして残っている。そのため家族、結婚、子どものような単語に対しては極度にシニカルで冷たい態度を持つようになった。
    母親の病状が悪化し、肝移植が避けられなくなった。あれだけ憎んでいた母親だが、不憫に思えてくる。自分は血液型が合わず、親族でなければ提供できない現実。そんな彼にとって方法は一つ。レストランに新しく入ってきた調理補助との偽装結婚だ。彼女は生活に困っているようであり、その上子どものいる未亡人で、血液型も合う。そうやって彼は結婚した。

    イ・ソジン

    1971年1月30日生まれ。
    『本当に良い時代』、『イ・サン

  • カン・ヘス

    29歳。レストランの調理補助。9歳の娘と二人で暮らすシングルマザー。
    何年も前に夫を亡くし、借金まで背負いながら苦労して生きてきた。つらい日々の中でも笑顔を失わずにこられた理由は、正直で楽天的な性格のせいでもあるが、何より幼い娘ウンソンがいてくれたおかげだ。いつか小さなレストランを持ち、娘と一緒に幸せに暮らすことを夢見る。
    ある日、軽い交通事故に遭って検査を受けたところ、脳腫瘍と診断される。手術が難しい位置に腫瘍ができ、大きくなれば直ちに命を失う可能性があると言う。彼女は初めて不運の連続である自分の人生に絶望する。もし自分に何かあれば娘はどうなるのか。夫が亡くなって以来初めて声を上げて泣いた。
    そんなとき、ある男から意外な提案を受ける。3ヶ月だけ書類上結婚し、男の母親に肝移植をすれば大金をくれると言う。彼女は悲壮な思いで彼の提案を受ける。

    ユイ

    1988年4月9日生まれ。
    『上流社会』、『黄金の虹』、『たった一人の私の味方

  • ハン・ジョンフン

    39歳。ハンナム食品の常務理事兼食品事業部の企画調整室長。
    父親ハン・ソングクの代わりに実質的なオーナーとなり会社のあらゆることを決定する。ところが彼を悩ませるのが異母兄弟のジフン。突然現われた異母兄弟に対して当然反感もあったが、父親は自分よりも彼を信頼していると直感した。しかし、絶対に表には出さず、弟を大事にして受け入れるふりをした。
    最初の結婚に失敗し、二度目の結婚を控えたある日、熱烈なプロポーズの末に婚約することになった彼女が弟ジフンを愛していることを知る。経営や持分などには見向きもせず、黙々と我が道を行くジフンが妙に気に食わなかった頃だった。その渦中に父親は自分と母親のことは忘れ、ジフンとその母親だけを記憶し、彼は嫉妬心に捕らわれる。そして、ついにジフンを破滅させたい欲望に襲われる。

    キム・ヨンピル

    1973年9月3日生まれ。
    『ずる賢いバツイチの恋』、『私の恋愛のすべて』

  • ソ・ナユン

    33歳。ジフンの初恋。ハープ奏者。
    流通会社を経営する家の末っ子で、幼い頃から実に窮屈な人生を歩いてきた。大学時代にジフンに出会い、恋に落ちる。しかし、その時までジフンは誰の息子か知られてはならない状況だったのでナユンの両親の反対により、結局別れてしまった。
    数年後、ハンナム食品の長男と婚約した。彼はバツイチだったが、彼女の両親は大歓迎だった。この結婚はナユンの父親が経営する単なる小さな会社がいわゆる財閥に格上げされるという重要な意味を持つものだった。ナユンは彼のことが嫌いではなかったが、内心はいつもジフンを思っていた。ところが、ジフンが彼の異母兄弟であることを知り、ショックを受ける。そして突然、ジフンの結婚話を耳にし、相手がごく普通の女なんて信じられないと思っている。

    キム・ユリ

    1984年8月29日生まれ。
    キールミー・ヒールミー』、『主君の太陽』

  • ハン・ソングク

    70代。ジフンとジョンフンの父。ハンナム食品の実質的オーナーであり、名誉会長。
    貧しい農家の息子として生まれ、豆腐店の店員からスタートし、今日の財界のトップに立ち食品会社のオーナーになった。
    しかし、それほどのカリスマと野望があった彼も脳卒中という病気の前では倒れるしかなかった。
    仕事から離れることになった彼は危機感をもち、2人の息子に経営権を承継するために拍車をかける。

    キム・ヨンゴン

    1946年5月8日生まれ。
    『不屈の婿』『家族なのにどうして?』

  • チャ・ウンソン

    7歳。ヘスの娘。
    生まれる前に父親を亡くし、母親と二人きりで暮らしてきた。貧しい母子家庭と言われてもつらくはないと信じて過ごしてきた。誰かに後ろ指をさされても、あなたの存在自体が貴重で光輝くものであると母親がいつも言ってくれたからだ。
    しかし、そんな言葉はもうあまり慰めにならない。世の中のことが大体分かる7歳になり、人との間には絶対に超えることができない溝があることを知ってしまったからだ。早く大人になってお金を稼いで母親の役に立ちたいと思う。

    シン・リナ

    2009年5月14日生まれ。
    映画『国際市場で逢いましょう』

  • パク・ホジュン

    37歳。ジフンの友達。レストランの総括マネージャー。
    幼い時からジフンと一緒にバンドを組みながら過ごした親友。音楽を続けたかったが、貧しい家庭環境のせいで大学卒業後、すぐに小さな会社に就職した。会社が経営難で苦しくなり、ジフンに頼まれてレストランの仕事を手伝う。最後までジフンのそばを守り、ジフンとヘスの契約結婚がばれないように協力する。

    キム・グァンギュ

    1967年12月8日生まれ。
    『本当に良い時代』、『華政:ファジョン