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番組審議会議事録

第291回 2020年4月

第291回番組審議会は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため休会とし、委員からのリポートをもって開催に代えました。

リポート提出:島谷弘幸委員長 並田正一副委員長 異島須賀子委員 田代雅彦委員 谷口雅春委員 堤和彦委員 友池精孝委員 南谷敦子委員 の各氏

審議対象番組:ザ・ドキュメンタリー 再び歩くために 〜難病ALDとたたかう少年〜
2020年2月24日(月)17:20〜17:50放送

議事の概要

番組内容

歩行障害や視力・知能の低下など、深刻な症状が進行する難病ALD。小学4年生で ALD と診断された少年が、家族をはじめまわりの人たちに支えられながら、再び一人で歩くためにリハビリに励む姿を追ったドキュメンタリーです。

委員の意見

  • ・この番組は、制作者や父親の「ALDという難病をとにかく知ってほしい」という番組制作の意図とは違うかもしれないが、難病の家族がいる人に限らず、家族そのもののあり方や悩みや困難を抱える人すべての道しるべとなり得るのではないか。
  • ・地元の出来事・少年が出ていることが、身近さを感じさせる。遠い世界での話ではなく、難病は、誰にでも起こりえることで、予期せず起こりえること。SDGs、バリアフリー等、皆に意識させる番組は必要不可欠と考える。
  • ・この病気に限らず一つ一つの難病対象者数は少ないものの、もっと世間一般にも知らされるべきであり、本ドキュメンタリーは意義あるものと思う。
  • ・「ALDは天命」は中学生の言葉とは思えない深さと重さがある。それを引き出したことで、この番組の価値は格段に上がったと感じる。難病を取り上げるドキュメンタリーは、ともすると感動を押しつける作り方に陥りがちだが、全編を通して前向きに努力する少年の姿を淡々としたトーンで伝えている点に好感を持った。
  • ・番組全体が、前向きで明るくまとまっていた。あえて意図して、涙、苦しみ、そういった負のシーンは映し出さなかったのだろうか。
  • ・久しぶりに人間の生き方について正面から考えさせられる良い作品だったと思う。湿っぽくなりがちな難病、障害をテーマにしたこれまでの番組とは違って、明るく積極的でユーモアもある内容になっており、あまり重くならず観られた。
  • ・難病を取り上げ、それを克服する少年と家族、支えるスタッフで番組を作るのは大変な困難があったと思われる。それに取り組んだことに敬意を表したい。
  • ・登場人物のすべてが前向きで明るく、いう場面ばかりで、少々物足りなく感じた。幾多の苦労や苦悩、ストレスに直面し、それを乗り越えて現状に至ったことが少々端折られている印象を受けた。