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番組審議会議事録

第332回 2024年5月23日

第332回番組審議会は、5月23日(木)にテレQ福岡本社で開催されました。

出席委員:谷口雅春副委員長、池内比呂子委員、板垣孝幸委員、伊東知子委員、上野理枝委員、鐘ヶ江理恵委員、藤内響子委員、田村邦明委員の各氏

※社側は、平岡社長 以下8名

議事の概要

審議対象番組:TVQドキュメンタリー「覚悟の源泉〜老舗旅館158年目の選択〜」

放送日時:2024年3月31日(日)深夜25時15分〜深夜25時45分放送分

番組内容

かつて昭和天皇も訪れたという老舗旅館「大丸別荘」。創業158年目に事件は起きた。大浴場から3700倍のレジオネラ属菌が検出され、老舗の信用は地に落ちた。当時の社長は責任を感じ自死した。旅館を託されたのは義理の息子。彼を中心に、「この老舗を守る」と心に決めた人たちがいた。彼らは何を学び、どう再生に取り組むのか。彼らの覚悟の1年を追った。

委員の意見

  • ・新しい社長と奥さん方の姿に、これから(旅館を)守っていくぞという大きな決意を感じた。大変感動した。
  • ・トップの責任の重さとその取り方をどうするのかということを、すごく考えさせられる番組だった。(自死した前社長の娘が)質問に答えるときの表情のアップから、言葉では表せない彼女の複雑な思いがすごく漂ってきた。
  • ・地域を代表する老舗企業の在り方や、信用を失墜した企業の信頼回復や責任の取り方など、たくさんある課題をきちんと取り上げていた。経営者、従業員、客、そして地域のことが全てきちんと取り入れられていて、非常に分かりやすかった。
  • ・最後に「ただ一つ戻らないものは命です」というナレーションは、それに触れないまま終わる選択肢もあったが敢えて触れた印象で、番組制作への覚悟のようなものを感じた。
  • ・(前社長の娘の)言葉は非常に胸に迫るものがあり、ああいう感情的なものと客観的なものがうまい具合にきちんと入っていた。
  • ・中立的な放送の際、選曲に気を遣ってもらうとより一層番組がよくなると思った。
  • ・新社長はすばらしい人のように描かれているが「あなたも同罪でしょう」と。そこは美談にしたらいけないと思った。
  • ・(不祥事を起こした際の)旅館内の雰囲気、状況を、(当時の総支配人だった)現社長の話として描くことができれば、再生に向かっている現在との違いがよりくっきりと表現できたのではないか。