企業情報

番組審議会議事録

第344回 2025年7月24日

第344回番組審議会は、7月24日(木)にテレQ福岡本社で開催されました。

出席委員:谷口雅春副委員長、板垣孝幸委員、伊東知子委員、上野理枝委員、鐘ヶ江理恵委員、藤内響子委員の各氏

※社側は、浅見社長 以下8名

議事の概要

審議対象番組:TVQドキュメンタリー「家族でつなぐ博多屋台の灯」

放送日時:2025年5月6日(火・祝)16時05分〜16時45分放送分

番組内容

余命3年といわれる難病を発症した20代女性の屋台店主。福岡市の「屋台基本条例」施行により、屋台も廃業に追い込まれてしまう。治療を継続しながら、仕事への復帰を目指す女性の姿や、家族の支えもあって店舗を開業する際の様子を密着取材。徐々に体の自由がきかなくなる女性大将と、残された店を守る家族が迎える壮絶な運命とは。

委員の意見

  • ・一つの家族とずっと関係性を保ち、大きな節目となる端緒を捉えて急遽ドキュメンタリーに仕上げた制作・取材力には敬意を表したい。力作だと思う。一方で10年以上の年月が、(放送尺の)30数分だと一気に進んでいっている印象で、盛り込み切れなかった場面やご家族の言葉も多かったのでは。
  • ・最初にお葬式の場面を出さずに、最後に「亡くなった」とした方が、この家族はどうなるのか、屋台はどうなるのかといった目線で進んでいけたと思う。いろいろな場面がちょこちょこと盛り込まれていて、「もうちょっと」「もうちょっと」というのがすごく続いたのが惜しかった。
  • ・最後まで家族愛の感動的なドラマにはなっていたが、途中まで何となく制作の意図が少し見えづらいドラマというかドキュメントだった。
  • ・番組全体としては、家族愛がすごく伝わってきてきた。制作者とご家族との信頼関係ができていたからこその番組だと思った。ただ、番組タイトルを見て最初は博多の屋台を守り続けているご家族の話だろうと思っていたが、途中から難病や廃業の話が出てきて、この番組はどこに向かうのだろうかと混乱した。
  • ・恐らく飲食業の方々が一番つらかったコロナ禍の時期をどのようにして乗り越えたのかという部分がすっぽり抜け落ちていたが、家族の温かさやつながりが、心にしみるつくりだった。ドキュメンタリーとしては成功だと思った。
  • ・以前制作した番組に(追加取材を)盛ったような感じで、凸凹しているようなバランスの悪さを感じた。もう少し時間をかけてストーリーを立てると、もっといい番組になったと思う。