中国ドラマ「三国志 Three Kingdoms」

INTRO

世界最高峰のコンテンツ「三国志」が
中国ドラマ史上最大級の映像で“君臨”する!!!

総製作費25億円、製作期間6年 中国ドラマ史上最高の超大作!

中国で放映が始まるや、視聴率ランキングを独走し続けた大河ドラマ「三国志 Three Kingdoms」。プロジェクト発足から脚本完成までに4年、撮影と編集に2年の歳月を費やし、総製作費は25億円にのぼったという超大作。延べ15万人を超えるエキストラ(その多くは人民解放軍の現役兵士)を起用してのリアルな肉弾戦に、『ロード・オブ・ザ・リング』を手がけたスタッフによる特殊効果を加え、“赤壁の戦い”や“官渡の戦い”といった歴史的な大戦を驚異の映像で描く。さらに、天下を治めるためには、大きな度量を持ち、信義を重んじ、人心を掴むことが重要であると説く、現代政治にも通じる思想的なドラマでもある。圧倒的なスケールのアクションシーンと複雑に絡み合う英雄たちの人間ドラマに、「三国志」ファンから初心者まで、誰もが満足できるはずだ。

300人を超える英雄を描いた「三国志」ドラマの決定版!

小説、漫画、ゲームなど、形を変えながら広がり続けてきた「三国志」の世界。しかし、これまでの映画やドラマでは「三国志」の魅力のすべてを伝えきるには至らず、映像では代表作と言えるものが存在しなかった。1996年に中国中央電視台(CCTV)で制作された旧「三国志」シリーズ(原題:三国演義)は日本でも放映されたが、当時まだ映像技術が発達していなかったこともあり、戦闘シーンが重視されていなかった。また、近年ではジョン・ウー監督が『レッドクリフ』二部作を大ヒットさせたが、タイトルの通り“赤壁の戦い”だけを描いた映画だった。そうした中、ついに決定版と言えるドラマが誕生した。それが、2010年に完成したドラマ「三国志 Three Kingdoms」(原題:三国)なのである。 全95話からなる本作は、小説「三国志演義」をベースに、史実に沿った客観的視点が加えられた新しい解釈の脚本からなる。曹操による董卓暗殺未遂から始まり、司馬一族が晋朝を築くまで、およそ80年間を濃密に描く。“三顧の礼”“連環の計”といった有名なエピソードはもちろん、これまでの映像作品では省略されがちだった物語も豊富に含まれている。魏では、曹氏の後継争い、甄后をめぐる曹丕・曹植の三角関係、曹氏と司馬氏の皇位争い、蜀では、関羽・張飛の孔明への不信、荆州武官と旧臣の対立から調和へ、劉備と孔明の戦略の不一致、そして呉では、タカ派とハト派の不調和、少壮派に対する老将軍の先入観、周瑜の重鎮への疑惑など、スリリングなエピソードが随所に盛り込まれているため、どこから見始めても楽しむことができる。 さらに、個性豊かな登場人物の多さも本作の魅力のひとつ。重要な役割の人物だけでも約100人、名前の立っている登場人物総数は約300に達し、百花繚乱の人間絵巻が繰り広げられる。また、「三国志」をテーマに扱った作品としては初めて、古代の特殊部隊(“飛熊軍”“陥陣営”“白馬義从”“虎豹騎”“大戟士”“連弩兵”など)が仔細に描かれている点にもファンは注目すべきだろう。

ベテラン監督のもとに集った豪華なスタッフ&キャスト

中国でも類を見ない大作の監督を務めたのは、日本でも放映されたドラマ「新・上海グランド」で知られるガオ・シーシー。94年にデビューして以来、数々のドラマを手がけ、多くの賞を受賞している名監督だ。現在は中国人民解放軍電視芸術中心の監督として活躍。今回の「三国志 Three Kingdoms」では、95話すべてを一人で監督するという、大仕事を成し遂げた。音楽を手がけたのは、チャオ・チーピン。チェン・カイコー監督の『黄色い大地』『さらば、わが愛 覇王別姫』、チャン・イーモウ監督の『紅いコーリャン』『秋菊の物語』などで知られる映画音楽の第一人者が、ドラマチックな物語を大いに盛り上げる荘厳なテーマ曲を生み出した。 そして、俳優陣もガオ・シーシー監督を慕う実力派俳優たちが集まった。曹操役に『四川のうた』『孔子』のチェン・ジェンビン、孔明役に『ジャスミンの花開く』『セブンソード』のルー・イー、司馬懿役に『王妃の紋章』のニー・ダーホン、関羽役に『風雲 ストームライダーズ』『ベスト・キッド』のユー・ロングァン、呂布役に『T.R.Y.』「上海タイフーン」のピーター・ホー、孫権役に「蒼穹の昴」のチャン・ボー、孫小妹役に『ソフィーの復讐』のルビー・リンと国際的な映画やドラマに出演してきた俳優が大挙して出演。他にも、劉備役のユー・ホーウェイ、趙雲役のニエ・ユエンら、中国を代表する俳優たちが顔を揃え、歴史に名を残す英雄役を熱演している。

STORY

西暦25年に光武帝が漢を再興した後漢はおよそ160年に及ぶのち、第12代霊帝のもと、重大な危機に瀕していた。賄賂や搾取が横行し、貧窮した民の反乱が各地で勃発。西暦184年に起きた太平道の教祖張角の指揮による大規模な民衆蜂起が、いわゆる“黄巾の乱”である。この反乱は鎮圧されたものの、民の不満は収まらず、国は乱れ、武力を有する将軍や、地方の皇族が台頭。189年に霊帝が没すると、洛陽の都に入っていた董卓は我が物とする専横を極めていった。壮大な「三国志 Three Kingdoms」の物語はここに始まる―

制作:2010年/日本語吹替版・全95話

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  • 第一部
  • 第二部
  • 第三部
  • 第四部
  • 第五部
  • 第六部
  • 第七部

― 第一部 群雄割拠 ―

第1話/曹操、刀を献ず 第2話/曹操、亡命す 第3話/曹操、善人を誤殺す
第4話/関羽、華雄を斬る 第5話/三英傑、呂布と戦う 第6話/孫堅、玉璽を得る
第7話/孫堅の死 第8話/王允の離間の計 第9話/鳳儀亭の貂蝉
第10話/董卓の死 第11話/劉備、徐州を救う 第12話/呂布、小沛に留まる
第13話/曹操、皇帝を傀儡とす 第14話/呂布の裏切り 第15話/轅門(えんもん)に戟(げき)を射る
第16話/呂布、徐州牧となる 第17話/劉備、兄弟と離れる 第18話/呂布の死

― 第二部 中原逐鹿 ―

第19話/曹操・劉備の暗闘 第20話/劉備、命を受ける 第21話/吉平、毒を盛る
第22話/三兄弟離散す 第23話/関羽、三事を約す 第24話/白馬の戦い
第25話/単騎、千里を走る 第26話/古城に再会す 第27話/官渡の戦い
第28話/田豊、死諫す 第29話/夜、烏巣を襲う 第30話/曹操、河北を平らぐ
第31話/的驢、檀渓を飛ぶ 第32話/徐庶、諸葛亮を薦む

― 第三部 赤壁大戦 ―

第33話/三顧の礼 第34話/孫策、孤を託す 第35話/諸葛亮の緒戦
第36話/長坂坡の戦い 第37話/儒者たちとの舌戦 第38話/周瑜を怒らせる
第39話/蒋幹、手紙を盗む 第40話/草船で矢を借りる 第41話/苦肉の策
第42話/赤壁の戦い

― 第四部 荊州争奪 ―

第43話/司馬懿、出仕す 第44話/曹操、華北に帰る 第45話/曹沖の死
第46話/荊州を争う 第47話/智略で南郡を取る 第48話/魯粛の斡旋
第49話/趙雲、桂陽を取る 第50話/長沙の戦い 第51話/再び荊州を求める
第52話/劉備、呉を訪ねる 第53話/孫権、兵符を返す 第54話/甘露寺に婿を招く
第55話/計りて虎穴を脱する 第56話/再び周瑜を怒らせる 第57話/周瑜の死

― 第五部 奸雄終命 ―

第58話/諸葛亮、喪に服す 第59話/銅雀台に詩を戦わす 第60話/馬騰、都に入る
第61話/曹丕に罪を問う 第62話/衣を脱ぎ馬超と戦う 第63話/張松、辱めを受ける
第64話/張松、地図を献ず 第65話/江を遮り阿斗を奪う 第66話/落鳳坡
第67話/劉備、益州を領す 第68話/単刀会 第69話/曹丕、乱を平らぐ
第70話/楊修の死 第71話/骨を削り毒を除く 第72話/麦城に敗走す
第73話/曹操薨去(こうきょ)

― 第六部 天下三分 ―

第74話/七歩の詩 第75話/退位を迫る 第76話/曹丕、漢を簒奪(さんだつ)する
第77話/張飛、殺害される 第78話/劉備、呉を伐つ 第79話/黄忠、矢に当たる
第80話/陸遜、大都督となる 第81話/夷陵の戦い 第82話/陸遜、連営を焼く
第83話/白帝城に孤を託す

― 第七部 危急存亡 ―

第84話/出師の表 第85話/罵って王朗を殺す 第86話/空城の計
第87話/泣いて馬謖を斬る 第88話/曹真、兵権を譲る 第89話/司馬仲達、計にあたる
第90話/曹真、敵を軽んじる 第91話/諸葛亮、軍を返す 第92話/木牛流馬
第93話/上方谷の火、消える 第94話/星落ち、五丈原に逝く 第95話/最終話/司馬氏、天下を統一す

CAST

■ Character 魏

  • 曹操(そうそう)

    軍略家、政治家にして詩人。三国時代の中心人物

    西暦155年〜220年。沛国譙県出身。字は孟徳。黄巾の乱で騎都尉に任じられて活躍。袁紹が立ち上げた反董卓軍に参加し、董卓が呂布に殺された後、196年に献帝を自らの根拠地である許昌に招き入れて遷都する。200年には当時最大の勢力を誇った袁紹を官渡の戦いで破り中原を制圧、さらに208年に荆州の劉jを降伏させた。勢いに乗って天下統一を目指すが、赤壁の戦いで劉備と孫権の連合軍に大敗を喫する。しかし、その後も曹操は関中の馬超と韓遂、漢中の張魯を倒し、勢力を拡大。220年に病死するが、息子の曹丕が魏の皇帝となり、これによって後漢は滅亡する。「三国志演義」では、劉備に対する敵役として描かれているため、一般的にも悪人のイメージが強いが、歴史的には多くの功績を残した人物として評価されている。今回のドラマ「三国志 Three Kingdoms」は、「三国志演義」をもとにしながらも、客観的な視点が重視されており、曹操も残虐非道な支配者としては描かれていない。それどころか、冒頭から曹操を中心に物語が展開しているように、本作では主人公として活躍している。

    チェン・ジェンビン

    1988年12月1日生まれ。
    1970年ウルムチ生まれ。98年に中央戯劇学院を卒業、同学院の教師を務めながら、役者としてもデビュー。主な出演映画に、『デスパレート 愛されてた記憶』『四川のうた』『孔子』などがある。

  • 司馬懿(しばい)

    曹操、曹丕を支え、三国統一の礎を築いた丞相

    179年〜251年。河内郡温県出身。字は仲達。曹操に文官として仕えていたが、才能を見出され、軍を統率するようになる。ドラマでは、曹操の息子である曹丕の教育係として絶大な信頼を得る司馬懿。220年に曹操が死去すると、曹丕によって一層重用されるようになる。北へと攻め入ってきた孔明率いる蜀に対しては、専守防衛に徹し、五丈原で孔明が病死するまで守りきった。やがて、曹爽に冷遇されるとクーデターを起こし、魏の実権を握る。251年に死去するが、司馬師が後継者となり、司馬懿の孫である司馬炎が呉を滅亡させ、280年に中国を統一。司馬一族によって、三国統一が果たされた。司馬懿と聞いてまず思い浮かぶのは、「三国志演義」の“死せる孔明、生ける仲達を走らす”だろう。蜀の軍を追いかけた司馬懿は、死んだはずの孔明の姿を見て逃げ出す。しかし、それは孔明が生前に作らせた人形だったというエピソードである。このエピソードが象徴するように、これまで司馬懿は脇役として描かれることが多かったが、今回はドラマの最後を締めくくる重要な人物として描かれている。

    ニー・ダーホン

    1959年生まれ。86年に中央戯劇学院を卒業。主に演劇界で活躍する。チャン・イーモウ監督の『活きる』『王妃の紋章』、さらに最新作『三槍拍案驚奇』に出演。主演した『ドジョウも魚である』は、東京国際映画祭で芸術貢献賞を受賞した。

■ Character 蜀

  • 諸葛亮(しょかつりょう)

    天才的な戦略で蜀を躍進させた希代の軍師

    181年〜234年。琅邪郡陽都県出身。字は孔明。晴耕雨読の生活を送っていたが、劉備から“三顧の礼”を受け、207年に劉備の家臣となる。また、その時に「まずは曹操、孫権と中国を三分割して治める」という“天下三分の計”を説き、劉備を感服させる。勢力を拡大し続ける曹操による侵攻が始まると、劉備軍は敗走を余儀なくされるが、諸葛亮は孫権の説得に向かい、同盟を締結。連合軍は曹操軍を赤壁の戦いで撃破する。220年には蜀の丞相となり、223年に劉備が死去した後は息子の劉禅に仕える。227年には、劉禅に上奏文である「出師表」を記し、北伐を開始。魏に何度も攻め入るが、最後まで攻略することはできず、志半ばの234年に五丈原で病死する。史実に残るエピソードではないが、一夜で10万本の矢を手に入れたり、祈祷によって風向きを変えたりといった「三国志演義」で描かれた超人的な活躍によって、数多い登場人物の中でも一二を争う人気を誇る諸葛亮。今回のドラマでも、白い衣装に羽根の扇子という優雅な出で立ちで、後半の主役として大活躍を見せる。

    ルー・イー

    1976年上海生まれ。5歳から子役として活躍。上海戯劇学院に進学後、98年のドラマ「永不瞑目」で脚光を浴びる。主な出演作は、ドラマ「雨のシンフォニー」、映画『ジャスミンの花開く』『セブンソード』『孔子』『唐山大地震』など。

  • 劉備(りゅうび)

    人を惹きつける魅力を持った蜀の初代皇帝

    161年〜223年。涿郡涿県出身。字は玄徳。黄巾の乱で関羽、張飛とともに功績を挙げる。200年の官渡の戦いでは袁紹の味方につくが、曹操に攻撃されると、劉表のもとに逃げ込む。しかし、“三顧の礼”で諸葛亮(孔明)を軍師に迎えることに成功した劉備は、赤壁の戦いでは孫権と組んで曹操を退ける。その後、孔明が唱えた“天下三分の計”に基づいて、蜀の地を奪って221年に蜀(蜀漢)を建国。初代皇帝の座に就く。関羽を倒された怒りから、221年に呉に夷陵の戦いを仕掛けるが大敗を喫する。白帝城に逃げ延びた劉備だが、223年に死去。死ぬ間際に、息子の劉禅のことを諸葛亮に託したと言われている。「三国志演義」では、劉備は主人公として描かれている。関羽、張飛、趙雲、孔明ら部下に恵まれ、勢力に勝る魏を相手に熾烈な戦いを繰り広げていく。「三国志演義」では、戦場での活躍は関羽たち武将に譲っており、人徳のある人柄が強調されているが、史実には武勇にも優れていたと残っている。今回のドラマでは関羽、張飛とともに呂布と戦うなど、勇ましい姿も見ることができる。

    ユー・ホーウェイ

    1971年遼寧省生まれ。地元の劇団で俳優の道を歩み始め、上海戯劇学院に入学後、本格的にプロの俳優となる。99年に「曹操」でドラマデビュー。数多くのドラマに出演し、ガオ・シーシー監督とは8本のドラマで仕事を共にしている。

■ Character 呉

  • 孫権(そんけん)

    兄の遺志を継ぎ、江南江東を制覇した呉の皇帝

    182年〜252年。呉郡富春県出身。字は仲謀。父・孫堅の跡を継いだ兄・孫策が200年に26歳の若さで暗殺されたため、19歳の孫権が後継者となる。孫策の盟友であった周瑜を都督とした孫権は、208年に父の敵である黄祖を撃破。曹操が宣戦布告してくると、降伏を促す文官たちをたしなめ、周瑜、魯粛ら抗戦派の意見を聞き入れる。劉備と同盟を結び、赤壁の戦いで見事曹操軍を相手に勝利を飾る。209年には、妹の孫小妹を劉備に嫁がせるなど同盟を強固なものとするが、後に荆州をめぐって争うこととなり、関羽を討つ。関羽の復讐に燃える劉備を夷陵の戦いで破り、222年に独自の元号を建て、229年に皇帝の座に就く。252年まで長生きした孫権だが、有望な後継者に恵まれず、呉も280年に滅亡する。孫策が死に際に「戦では私に及ばないだろうが、優れた人材を見抜き、国を統治することに関しては、私はお前に及ばない」と言い遺したと言われている。主要登場人物の中では最も若い孫権であるが、孫策の言葉通り、優れた君主に成長を遂げる。本作でも孫策と孫権の兄弟愛は描かれている。

    チャン・ボー

    1982年生まれ。北京の中央戯劇学院を卒業後、数多くのテレビドラマに出演。端正な容姿を活かして、モデルとしても活躍する。浅田次郎原作のNHKドラマ「蒼穹の昴」で田中裕子と共演。光緒帝役を演じて、日本でも注目された。

  • 周瑜(しゅうゆ)

    知恵と武力を兼ね備えた才能豊かな名将

    175年〜210年。廬江郡舒県出身。字は公瑾。同い年の孫策とは若い頃から固い友情で結ばれ、“江東の二喬”と呼ばれた美人姉妹の大喬を孫策が、小喬を周瑜が妻とした。孫策亡き後は、弟の孫権の配下となり、軍を指揮。208年に黄祖討伐に成功する。さらに、曹操が侵略してきた際には徹底抗戦を主張。降伏を装った黄蓋が曹操軍へ火を放つという作戦を成功させ、赤壁の戦いで勝利を収める。その後、江陵に攻め入り、曹仁を撃破。さらに馬超と手を組んで曹操を追いつめようとするが、病に倒れ、210年に36歳で死去した。美しい外見から“美周郎”と呼ばれ、音楽にも精通。知略、武力も備えた名将であった。しかし、「三国志演義」では諸葛亮に翻弄される、狭小な度量の人物として描かれており、「天はこの世に周瑜を生みながら、なぜ諸葛亮をも生んだのか」と嘆きながら最期を迎える。今回のドラマでは、比較的史実に近い、男らしく堂々とした周瑜として描かれている。映画『レッドクリフ』でも周瑜が主役であったように、現代では周瑜の人物像が見直されつつあるようだ。

    ビクター・ホァン

    1971年台湾生まれ。主に台湾のテレビドラマで活躍しているが、2005年には中国のドラマ「京華煙雲」に出演。08年には、漢の宮廷を舞台に愛憎渦巻く様を描いた「クィーンズ 長安、後宮の乱」で主人公の相手役を演じて注目を集めた。

  • ■ Staff

    監督 ガオ・シーシー

    1962年江西省生まれ。幼少より絵を学び、江西文芸学校、淅江美術学院で美術を学んだ後、江西電影制片廠で美術の職に就く。1990年には監督になるべく、北京電影学院監督学科に研究生として入学、大学で監督の基礎を学ぶ。1994年の卒業後は、多くのテレビドラマ、映画を監督し、飛天奨、金鷹奨、百合奨、華表奨など、中国の主要な賞を受賞。 現在は中国人民解放軍空軍政治部電視芸術中心の監督を務めている。

    主な監督作品

    「下海的日子」(94年)、「追日部族」(95年)、「当代英杰」(96年)、「笑傲蒼穹」(97年)、「牧雲的男人」(97年)、「父子情深」(98年)、「勁舞蒼穹」(99年)、「公鶏打鳴鶏下蛋」(99年)、「冬天的記憶」(00年)、「公正的心」(00年)、「翻身」(01年)、「数字英雄」(01年)、「兵哥」(01年)、「結婚十年」(02年)、「歴史的天空」(03年)、「与愛同生」(04年)、「搭錯車」(05年)、「幸福像花兒一様」(05年)、「真情年代」(06年)、「新上海グランド」(06年)、「光栄歳月」(07年)、「紙醉金迷」(07年)

    音楽 チャオ・チーピン

    1945年中国甘粛省生まれ。父は画家の趙望雲。幼少の頃より音楽に興味を持ち、西安音楽学院の作曲学科を卒業した後、中央音楽学院作曲学科に編入。作曲家としての基礎を築き上げる。1984年にチェン・カイコー監督の『黄色い大地』の音楽を作曲したことで、一躍“映画音楽作曲家”として名を馳せる。その後1987年にはチャン・イーモウ監督の『紅いコーリャン』の音楽を作曲し、その後もチャン・イーモウ監督、チェン・カイコー監督作品の音楽を作曲する。彼が作曲する音楽は見事に映画の世界観に融和し、さらにはその作品の芸術性を高めると評価されている。2009年12月には中国音楽家協会の第7期主席に任命された。

    主な監督作品

    「下海的日子」(94年)、「追日部族」(95年)、「当代英杰」(96年)、「笑傲蒼穹」(97年)、「牧雲的男人」(97年)、「父子情深」(98年)、「勁舞蒼穹」(99年)、「公鶏打鳴鶏下蛋」(99年)、「冬天的記憶」(00年)、「公正的心」(00年)、「翻身」(01年)、「数字英雄」(01年)、「兵哥」(01年)、「結婚十年」(02年)、「歴史的天空」(03年)、「与愛同生」(04年)、「搭錯車」(05年)、「幸福像花兒一様」(05年)、「真情年代」(06年)、「新上海グランド」(06年)、「光栄歳月」(07年)、「紙醉金迷」(07年)

    プロデューサー ヤン・シャオミン

    1964年中国吉林省生まれ。1983年に北京広播学院(現・中国伝媒大学)に入学。プロデューサーとしての仕事を学ぶ。卒業後も同大学に残って教鞭を執り、98年には媒体管理課の副主任を務める。学生を教えながら、2002年からは中国伝媒大学電視制作中心でプロデューサーとしても活躍している。

    主な監督作品

    『黄色い大地』(84年/チェン・カイコー監督)、『大閲兵』(85年/チェン・カイコー監督)、『紅いコーリャン』(87年/チャン・イーモウ監督)、『菊豆』(90年/チャン・イーモウ監督)、『紅夢』(91年/チャン・イーモウ監督)、『心の香り』(92年/スン・チョウ監督)、『秋菊の物語』(92年/チャン・イーモウ監督)、『さらば、わが愛 覇王別姫』(93年/チェン・カイコー監督)、『活きる』(93年/チャン・イーモウ監督)『花の影』(95年/チェン・カイコー監督)、『始皇帝暗殺』(98年/チェン・カイコー監督)、『花の生涯 梅蘭芳』(08年/チェン・カイコー監督)、『孔子』(09年/フー・メイ監督)

CHART

相関図