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2021年6月12日
水産業の未来はオレたちが切り拓く!
「学者漁師」が挑む 漁業の新たなカタチ漁師の高齢化や水産資源の減少で、かつてない窮地に立たされている日本の漁業。番組ではこれまで、現状を打破すべく様々なビジネス手法で奮闘する人々を取り上げてきたが、今回紹介する対馬の漁師・銭本慧さんの取り組みは極めてユニークだ。肝となるのはITを駆使して魚を捕る「データ漁業」と、飲食店や個人宅に直接魚を届ける「直販ビジネス」の組み合わせ。意外なキャリアから漁師に転身したという銭本さんの驚きの発想にカメラが迫る。
対馬の漁師・銭本慧さんの意外なキャリア。それは、東京大学の大学院で海洋環境とウナギの資源量を研究してきた学者出身だということ。しかし、研究現場ではこうも感じていた。「世界的に水産資源は減少している。捕り過ぎない漁業、持続可能な漁業を実現しなければ日本の漁業はますます衰退してしまう」。
一念発起した銭本さんは対馬に移住。仲間とともに過去の天候や潮流、漁獲量などをデータベース化することで「持続可能な漁業」を提唱・実践してきた。取材に同行した日も、良型の高級魚を次々とゲット。ただ、銭本さんの“漁業”はそれに終わらず、流通面もフォローする。
捕った魚は、船上で血抜き・生き締めにして鮮度とうまさをキープ。すぐさま写真におさめ、SNS上にアップすると、スマホには国内のレストランなどから注文が次々に舞い込む、というスムースな流れ。これが銭本さん流「データ漁業+直販ビジネス」だ。
「“できる限り取ろう”というのが従来の漁業。船上で注文を受けて発送すれば売り上げも見込める。少ない漁獲量でも価値を高めて売るのがポイントです」。まさに量より質。学者漁師が挑む持続可能な漁業。その最前線にカメラが迫る!!【取材企業】
■合同会社フラットアワー
[住] 長崎県対馬市上県町志多留3021番地
[HP] http://flathour.com/