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2022年11月26日
奇想天外な屋外サウナとサウナ飯!! “ととのい”で人を呼べ!田舎町の集客大作戦
今回は、全国でも珍しい“サウナによるまちおこし”に注目!ところは大分県豊後大野市。「おんせん県おおいた」にある「温泉が出ないまち」という不運な環境ながら、近年大ブームとなったサウナを誘客の起爆剤と位置付けた。目玉は、大自然を生かした異色のアウトドアサウナ。さらに、地元の飲食店が考案した「サウナ飯」で“ととのい”からの味めぐりを演出。全国からサウナファンを集める「聖地」となっていた!まちぐるみの集客大作戦、そこにはある仕掛け人の存在が!
美しい山と川、鍾乳洞などの自然に恵まれた大分県豊後大野市では、ここ2〜3年、地元の宿泊事業者たちによるサウナのオープンラッシュが続いていた。その趣向は様々で、川の清流を水風呂に見立てた河原のテントサウナや、深い森の中で外気浴を楽しむフィンランド式薪サウナ、地元の観光名所・水中鍾乳洞に飛び込むサウナなど、足下の大自然を生かしたユニークなものばかり。これに全国のサウナファンが大注目。年間8000組もの客がまちのサウナを巡るという現象を生み出している。
仕掛け人は、ホテル「ランプ豊後大野」の支配人、高橋ケン氏だ。5年前、市内の廃校跡地を利用した同ホテルの支配人になったものの、まち自体に人を呼ぶコンテンツが少なく反応はいまひとつ。そんなとき、豊後大野市に“蒸し風呂文化”の歴史があることを知り、地域の自然を生かしたサウナ計画を思いついた。2020年、ホテルの敷地にアウトドアサウナを作ると、「点ではなく面で戦おう」と、市内の宿泊事業者と「サウナ協議会」を設立。それぞれにユニークなサウナを作ってもらった。翌年には行政にも直談判し、市長による「サウナのまち」宣言を実現。以降、ド派手なラッピングバスを走らせたり、市内の飲食店に「サウナ飯」を展開してもらうなど、まちを挙げた動きに拡大中だ。高橋氏の最終目標は、サウナの本場フィンランドと提携し、海外から観光客を呼ぶこと。実績を積み重ね、いずれは国をも動かす。あくなき挑戦はまだ始まったばかりだ。
【取材企業】
■ランプ豊後大野
[住] 大分県豊後大野市尾平鉱山57
[電] 0974-47-2080
[HP] https://lamp-guesthouse.com/bungoohno/
■カフェパラム
[住] 大分県豊後大野市清川町 三玉1699-2
[電] 090-4340-2906
[HP] https://www.instagram.com/cafeparam/
■稲積水中鍾乳洞
[住] 大分県豊後大野市三重町大字中津留300番地
[電] 0974-26-2468
[HP] https://www.inazumi.com/
■ロッジきよかわ
[住] 大分県豊後大野市清川町宇田枝158
[電] 0974-35-3601
[HP] https://lodge-kiyokawa.jp/