ライドシェア 福岡でも5月中に開始か 参入のタクシー会社では

2024/05/09 (木) 14:00[2024/05/10 (金) 06:24 更新]

運転手不足を改善する切り札として期待されるのが「ライドシェア」
福岡県内でも早ければ5月に始まる見通しです。

記者
「こちら博多駅のタクシー乗り場です。平日の夕方ですが利用客が次々にタクシーに乗
っています」

外国人観光客の増加などで課題となっているタクシー不足。そこで国はライドシェアを進めています。ライドシェアは一般のドライバーが有料で乗客を運ぶサービスです。
利用者はアプリを使って配車、現状 運賃はタクシーと同額でキャッシュレスで支払うのが原則です。
日本版のライドシェアはタクシー会社の管理のもとで一般のドライバーが運行し、タクシーが不足する地域や時間帯に限定するのが特徴です。

すでに東京や愛知などでは運用が始まっていますが、国土交通省は4月 福岡市とその周辺が対象となる「福岡交通圏」でもライドシェアを毎日、夕方以降の特定の時間帯に限って認めると発表しました。ライドシェアについて街で聞いてみると。

タクシー利用者
「特に何も思わない。(一般ドライバーでも)気にならない」
「僕はタクシーに乗る。安心感」

参入を決めた福岡市のタクシー会社は準備に追われています。

双葉交通・豊島明弘常務
「こういった就業規則や労働条件の通知書など自社にあったものを整備している」

豊島さんはこの日もライドシェアを希望するドライバーと面接しました。この会社は
何台割り当てられるのか国土交通省の決定を待っている段階ですが、すでに運転手の募集を始めています。そもそもなぜライドシェアへの参入を決めたのでしょうか?

「タクシーに乗りたくても乗れなくて困っているお客様がいるということで、タクシー
の供給不足を解決するための一つの手段としてライドシェアの活用を考えています」

タクシー業界ではコロナ禍で運転手が減り、その後も元の水準まで戻っていません。
双葉交通は、この3カ月で21人の乗務員を採用するなど人手不足は改善しつつありますが、足りない人材をライドシェアで補いたい考えです。

「会社で教習・研修をした上で、安全な形で乗車してもらえるように市場に送り出していきたい」

募集するドライバーの時給は1200円。加えてスマートフォンの通信費50円とガソリン代の150円を含めると1時間あたり1400円を支払い、パートタイムやアルバイトでの雇用を予定しています。

一方、ライドシェアとは似て非なる仕組みで住民の足を守る地域もあります。こちらは東峰村を走る乗り合いタクシーです。

乗り合いタクシーを運転する梶原英治さん
「普段は農家。二種免許は持ってない」

そう!運転しているのは住民なんです。過疎化が進み公共交通が十分でない東峰村では、タクシー運転手に必要な「第二種運転免許」を持っていなくても村内に限り、講習を受けた一般ドライバーが特例で運転できます。
この乗り合いタクシーは去年8月試験的に導入され4月から有料化されました。
運賃は距離に関わらず中学生以上が300円、小学生は150円です。

乗り合いタクシーを運転する梶原英治さん
「収入としてはいい方じゃないかな。限られた時間でそこそこの収入があるから」

乗り合いタクシーは住民だけでなく日田彦山線のBRTで村を訪れた観光客にとっても
貴重な移動手段となっています。

久留米からの観光客
「運転できる方に協力してもらえれば我々みたいな車で来てない旅行客も便利なのでいいことだと思う」

運行を管理するタクシー会社は・・・

小石原観光タクシー 梶原伯夫取締役
「マイナス面は今のところない。人数が増えただけうちとしてはプラス」

日本でも始まったライドシェア。ドライバー不足の救世主となるのでしょうか。

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