福岡県のブランド和牛「博多和牛」が、先月開かれた国内最大の和牛品評会で「肉牛の部」優等賞、「種牛の部」一等賞に輝いた。その躍進の陰には、生産者、行政、JA、そして精肉店や飲食店が一丸となった緻密な取り組みが。番組ではこの関係者たちを(勝手に)“チーム博多和牛”と命名し、 地元ブランド牛の消費拡大の現場に密着した！

「博多和牛」は、米どころ福岡の良質なワラと厳選した穀物で、20カ月間の徹底した健康管理のもと肥育された牛だけが名乗れるブランドだ。後発のため知名度こそ高くはないが、今年の大品評会では高い評価を獲得。その背景には、生産現場から飲食店まで一気通貫で取り組む“肉質追求”の取り組みがあった。エサとなる穀物の育て方や配合、飼育環境の整備、市場評価に至るまで全員で情報共有。より良い牛を生み出す方法をチームで模索しているのだ。こうした努力の甲斐あって、年間出荷数は3000頭以上、取扱店は124軒にまで拡大している。
博多和牛を提供する「西鉄ホテルズ」は、市内2つのホテルで「博多和牛フェア」を5年連続開催。通常フェアをはるかにしのぐ1万3000枚のチケットを売る名物企画となっている。また、焼き肉チェーン「ヌルボン」では博多和牛を一頭買いし「福岡ならではのコース料理」で他店との差別化を図っている。さらに、柳川市の精肉店「清柳食産」は、博多和牛を使ったカレーやビーフシチューなどのレトルト商品を開発した。いずれもふるさと納税の返礼品として大人気。「博多和牛」消費拡大の動きから今後も目が離せない。

【取材企業】

■博多和牛販売促進協議会
[住] 福岡市博多区千代4-1-27-4F（公益社団法人福岡県畜産協会内）
[電] 092-641-8723
[HP] http://www.hakata-wagyu.com/

■西鉄ソラリアホテル
[住] 福岡市中央区天神2-2-43
[電] 092-752-5555（代表）
[HP] https://nnr-h.com/solaria/fukuoka/

■清柳食産
[住] 福岡県柳川市大字沖端町82
[電] 0944-72-9834（代）
[HP] https://seiryufoods.co.jp/

■JA全農ミートフーズ（あたしの直売所　純　大宰府店）
[住] 福岡県太宰府市都府楼南5丁目15-2
[電] 092-918-3875
[HP] https://www.jazmf.co.jp/shop/shop-chokubai.html