今回のぐっ！ジョブは、昨年4月にうきは市に誕生したプロラグビーチーム「ルリーロ福岡」に注目！九州のリーグ戦で優勝するなど設立早々快進撃を続けているのだが、実は特定の一企業が運営するプロチームではない。市や数多くの地元企業が街ぐるみでサポートする“市民チーム”的存在なのだ。選手たちは競技で結果を出すだけでなく、実際に市内に移住したり、地元イベントに参加し産品をPRしたりと「地域の活性化」にも積極的に貢献する。田舎町に生まれた異色のプロチームを追った。

「ルリーロ福岡」は、昨年4月、わずか3人の所属選手からスタートしたプロラグビーチーム。
その後、各運営企業の業績悪化で活動休止を余儀なくされた県内のプロ選手たちを引き受け、またたく間に36人の大所帯に。九州地区のリーグ戦で初出場＆優勝するなど旋風を巻き起こしている。
ユニークなのは、特定の企業に所属せず、行政や地元の複数の企業が一体となってサポートする独自の運営体制だ。うきは市の地方創生事業としての支援のもと、地元企業は選手たちを社員として雇用し給料を支払う。選手が自ら営業マンとなりスポンサー獲得に奔走した結果、チームの協賛企業は現在174社にも上っている。
一方で、人口減少に悩むうきは市に、13人の若い選手が家族ごと移住。人手不足に悩む地元企業の貴重な働き手となっている。選手たちは、市や支援企業が行うイベントにも意欲的に参加し、少年ラグビー教室、フルーツ狩りや、企業の商品PRも買って出る。今後、チームはうきは市だけでなく、筑後地域全体をホームエリアに拡大し、その地域貢献の幅を広げていこうとしている。

【取材企業】

■ルリーロ福岡
[住] 福岡県うきは市吉井町18-10
[HP] https://leriro-fukuoka.com/