今回のぐっ！ジョブは、洋食から中華まで多彩なカジュアルダイニングを展開する飲食チェーン、「COMATSU（コマツ）」グループに注目。福岡市内に9店舗、さらに東京や沖縄にまで勢力を拡大し、グループ全体で月に1万人以上のお客を集める盛況ぶりを見せている。成功のカギは従業員たちの自由な発想。スタッフ全員が経営者視点を持ちアイデアを提案する独自の企業風土とは？

飲食店にとって、流行に素早く対応し、新メニューやサービスを打ち出すことは経営を左右する重要なポイントだ。そのスピード感と多様性こそがコマツグループの強みの一つ。松村宗孝社長は、各店長はおろか、若いアルバイトスタッフからもアイデアを募り、それをすぐさま積極採用！ユニークなメニューがひっきりなしに生まれ、珍しいクラフトビールに特化した店やシューマイ専門店など、店ごとに個性豊かに変化し続けている。他にも、社員から6人ものソムリエを生んだ「ソムリエ研究会」や、メニュー表や店舗の内装をデザインする「社内デザイナーチーム」も従業員のアイデアから生まれた取り組み。他社との差別化で集客に成功しているのだ。

「思いついたら即トライ！」の精神は、松村社長自身も実践する。高齢化で店をたたむはずだった老舗もつ鍋店の事業承継に乗り出し、和食へも進出したほか、なんとオリジナルのクラフトビール工場までオープン！作ったビールはグループ各店で提供するだけでなく、すでに福岡の企業数社とOEMビールの企画も進行中だ。全国・海外への販路開拓も視野に入れている。「飲食、酒で福岡の街を活性化したい。海外からも人を呼べるグループになるのが目標」と松村社長は語る。

【取材企業】

■COMATSU
[住] 福岡市中央区薬院1-8-20 KYOYA薬院ビル602
[電] 092-791-4668
[HP] https://comatsu.co/

■フクオカクラフト
[住] 福岡県遠賀郡岡垣町内浦544
[電] 093-482-8282
[HP] https://fukuokacraft.com/