2025年 9月1日

プロ入り後初めての2軍降格。
緒方理貢選手にとってそれはプロ入り当初の熱い気持ちを思い出させる契機となる出来事だった。
「ここ（一軍）で活躍しないと意味がない」
最短10日で再昇格を果たした緒方選手はそこから魂のこもったプレーを連発。
昇格当日の8月15日に代打で起用されると、気迫のヘッドスライディングで内野安打をもぎとる。
チームはこの回、山川選手に満塁弾が飛び出し逆転勝利した。
8月17日には0対0の9回裏に代走で登場。
2塁へ進むと、ファンの度肝を抜く三盗を成功させ、サヨナラのホームを踏んだ。
試合最終盤に登場し、球場の雰囲気を変えてくれる緒方理貢選手。
静かな語り口の奥で静かに揺れる青い炎がシーズン最終盤を迎えるペナントレースをより熱くしてくれるはずだ。（小田浩史）