STORY

  • 2021年11月11日(木) 第25話

    謎の出火に見舞われ、沈夏(しん・か)の屋敷と絵を保管していた倉庫は燃え落ちた。偶然にも焼失を免れた十数点の絵を潘園(はん・えん)と画商に確認させたところ、そのほとんどは偽物だったことが判明。一体誰が本物とすり替えたのか――最も疑わしいのは、以前にも絵を無断で持ち出して売ろうとした前科のある沈貴(しん・き)だ。彼が証拠隠滅のために火を放ったのではないかと考えた周新(しゅう・しん)たちだったが…。

  • 2021年11月10日(水) 第24話

    沈夏(しん・か)は、潘園(はん・えん)と露台で食事を共にしていた。夢蓮(むれん)の死で意気消沈する沈夏に、たかが小間使いのことなど忘れるよう言い聞かせる潘園。沈貴(しん・き)が無断で売ろうとした自分の絵を取り戻してくれた潘園の忠告も、生き甲斐でもあった夢蓮を失った沈夏の心を動かすことはなかった。やがて潘園が中座し、1人になった沈夏がふと湖に目をやると1艇の小舟が。その舳には白い衣の女が立っており…。

  • 2021年11月9日(火) 第23話

    突然、小間使いの夢蓮(むれん)の姿が見えなくなった。夢蓮を捜すよう甥の沈貴(しん・き)に命じる沈夏(しん・か)。しばらくして慌てた様子で戻ってきた沈貴は、湖の上に立つ露台の欄干に、夢蓮の物と思われる髪飾りがあったと報告するのだった。昨晩、深酒したせいで足を滑らせ湖に落ちたのではないかと、急いで船を出して捜索するも手がかりすら見つからない。夢蓮のことが気がかりで仕方のない沈夏は、按察司に通報し…。

  • 2021年11月8日(月) 第22話

    析子其(せき・しき)こそが事件の首謀者だとにらんだ周新(しゅう・しん)は、ある物語と前置きし、“杭州に来た謎の商人が、馬銭子を使って顧杉(こ・さん)を殺し、続いて譚耳(たん・じ)と尤達(ゆう・たつ)を破産させ、2人の命を奪う計画を実行した”という自らの推測を子其に語った。病に蝕まれ命が尽きようとしている子其は、これ以上、周新の前で芝居を続けても無意味だと悟り、彼ら義兄弟たちの間で起こったことを静かに話し始め…。

  • 2021年11月5日(金) 第21話

    絹織物を商う尤達(ゆう・たつ)の店から様変わりした“保善堂”は、雲娘(うんじょう)が幼い頃によく遊びに行っていた李(り)家の薬舗そのものだった。しかし20年前、一家が災難に見舞われたせいで、その薬舗は店じまいをしたはず――。驚き、困惑する雲娘だったが、析子其(せき・しき)に案内されて訪れた場所で、彼女を更に狼狽させる出来事が待っていた。顧杉(こ・さん)の住まいであったはずの屋敷が、“李家”へと変貌を遂げていたのだ…。

   <<   1   |   2   |   3   |   4   |   5   |   6   |   7   |   8   >>