STORY

  • 2021年12月3日(金) 第40話 最終話

    処刑が明日に迫った周新(しゅう・しん)は、紀綱(き・こう)と差し向かいで酒を酌み交わした。長い間続いた2人の争いは周新の死を持って幕引きとなる。己の勝利に酔いしれながら、滔々と昔話を語る紀綱。この先も野心と欲望の赴くままに悪事を重ねるであろう彼の言葉を制した周新は、法の網からは決して逃れられないと警告すると同時に、例え自分が死んでも、この勝負を引き継ぐ者が必ず現れると言い放つのだった…。

  • 2021年12月2日(木) 第39話

    梁思遠(りょう・しえん)の最期を目撃した江(こう)から、一部始終を聞いた思琪(しき)たち。紀綱(き・こう)の残忍さを改めて実感した一同は、このままでは周新(しゅう・しん)の身にも危険が及ぶのではと焦るのだった。同じ頃、紀綱は、梁思遠の葬儀に訪れた永楽帝を巧みに別室へ誘導すると、周新が自分のしでかした悪行をとぼけるつもりなのではと訴えた。梁思遠を謀殺したのが周新であるという紀綱の嘘を信じ込んでいる永楽帝は…。

  • 2021年12月1日(水) 第38話

    蕭雄(しょう・ゆう)の供述、素雲(そうん)の訴状、陸淵(りく・えん)が遺した官塩横領を決定づける隠し帳簿――これまでの事件の裏で紀綱(き・こう)が暗躍していた数々の証拠を手にした周新(しゅう・しん)と梁思遠(りょう・しえん)は、そら恐ろしさに背筋が凍る思いだった。永楽帝から紀綱捕縛の聖旨を拝受するため、都へと急ぐ梁思遠。彼の乗る馬車が悪虎口の山道に差しかかった、その時…。

  • 2021年11月30日(火) 第37話

    魯瑋(ろ・い)の書いた直訴状を永楽帝が鵜呑みにすれば、周新(しゅう・しん)もろとも窮地に陥る――。紀綱(き・こう)の脅しに、顔色を失う梁思遠(りょう・しえん)。事態を丸く収めるためには、魯瑋の判決を覆そうとしている周新を説得するしかない。しかし当の周新は、誤審が公となり己の名誉が傷つこうとも、たとえ黒幕の紀綱と刺し違えることになろうとも、真実を明らかにする覚悟を決めており…。

  • 2021年11月29日(月) 第36話

    紀綱(き・こう)と周新(しゅう・しん)は密かに手を組んでいる。つまり自分たちは同志なのだ――思琪(しき)の話を真に受けた蕭雄(しょう・ゆう)は、倭寇の討伐から始まった墨水鎮での事件が、すべて紀綱の策であったと漏らした。酔って上機嫌になった彼は、思琪が言質を取るために芝居を打っていることにも気づかず、傅玉堂(ふ・ぎょくどう)事件や塩官鎮の事件の黒幕も紀綱なのだと、得意げに語ってみせ…。

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