福岡・八女市公立中学校で初のeスポーツ部　進路選択の一つに｜ニュース｜テレQ

福岡・八女市公立中学校で初のeスポーツ部　進路選択の一つに

2024/04/22 (月) 09:24

「進路の選択肢の一つとしてとても興味がある」

ｅスポーツ高等学院に興味を示すのは八女市見崎中学校の内田校長です。

案内してくれたのは

校長
「こちら。ｅスポーツ部です」

去年７月に創設した「ｅスポーツ部」県内の公立中学校では初めてで現在、部員は５人です。

校長
「本校のエースの尾畑君です。アジア大会で百何位やったっけ？」

尾畑さん
「１２８位」

中学３年生の尾畑匠望さん。部室には尾畑さんを見守るお母さんの姿がありました。

母親
「小学５年の終わりぐらいから学校に行かなくなって、何が原因というのを言わないので私もわからなくてトイレから出てこなくなってそれを無理やり引っ張りだしてみたいな」

不登校だった尾畑さんは部活をきっかけに少しずつ登校できるようになりました。

尾畑さん
「みんなで同じ部屋でしゃべりながらできるから楽しいです」

部を立ち上げたのは内田校長です。

内田校長
「近隣の八女工業がｅスポーツ部で全国大会に出場していたので学校訪問をしたらとても一生懸命やっていていわゆる大企業にｅスポーツ部の子たちが進路選択でいけていると聞いて能力を高めるのにいい分野だと思って」

しかし部活の創設には教員から反対の声が多かったそうです。

校長
「ｅスポーツ部の導入は賛成でしたか」

先生
「いやぁ。びっくりして。ゲームですよね。家でやることですよね。学校でいいのかなというのが正直な気持ち」

校長
「実績が出始めると理解していただけるかなと思っています」

先生
「子どもの目の色が輝いている姿を見たらすごく効果的なものなんだなと感じています」

見崎中では八女市教育委員会の理解を得て１５７万円をかけパソコン５台などを購入。今年夏にはさらにパソコンを５台追加、地域貢献にも役立てたいと言います。

校長
「地域の高齢者の方に来ていただいて認知症予防にゲーミングパソコンを活用してもらえたらなと思っています」

見崎中は来年、地元の２つの小学校と統合され小中一貫校になる予定で「ｅスポーツ」を特色として打ち出していきたい考えです。