トップ経営者の登竜門 経営者賞に福岡3企業が選出

2024/04/23 (火) 16:30[2024/04/24 (水) 18:57 更新]

山崎香奈アナウンサー
「九州・山口の優れた中小企業を表彰する『経営者賞』今回はどの街の、どんな企業が選ばれるのでしょうか」

経営者賞は、九州・山口の商工会議所やメディアなどの推薦を受けた中小企業の中から、特に優れた企業を選出するもので、50年以上続く歴史ある賞です。過去には飲食業のロイヤルや第一交通産業など全国でビジネスを展開する地元企業の経営者も受賞していて、言わば、トップ経営者への登竜門。

今回は、福岡県内の3つの企業が受賞しました。中でも取材班が注目したのは、久留米市の「丸信」です。

丸信 平木洋二社長
「ただただ、恐縮といいますか。またさらにお客様のお役にたって、従業員を幸福にして社会に貢献していきたい」

表彰された、創業56年、久留米市の丸信を訪ねました。

「事業としては包装資材の会社だが、事業を通してお客様の業績向上に貢献するという思いで事業を行っております」

丸信はシールラベルの印刷で九州でトップクラスの業績をあげています。シールやラベルの印刷技術を競う世界ラベルコンテストで2019年と23年に丸信が制作した日本酒のラベルが最高位を受賞するなどその技術は世界でも認められています。

記者
「世界一に輝いたこちらのラベル。よく見ると木目がありますよね。実はこれ木に印刷しているんです。この木に印刷する技術が大変難しいそうです」

こちらは、2年前にスイスで開かれた技能の国際大会で印刷部門・世界4位になった甲斐田さん。匠の技術を教えてもらいました。

技能の国際大会 印刷部門4位 甲斐田光さん
「この紺の色を見てもらったら分かりやすいかと思うけど、濃度が全体的に足りていないのと、赤みが少し弱い。そういうのを調整しています」

世界で認められる高い技術を持つ丸信。ただ今回の経営者賞での評価は、そうした部分だけではありませんでした。

利用している女性職員
「一番は会社から近いのもある。仕事の面で遅くなった時もふつうに預けられるのでとても助かっている」

この施設は丸信が2018年に設置し運営している保育園。「企業主導型保育園」と呼ばれていて国が待機児童解消を目的として創設した認可外の保育園です。

県内には120を超える企業主導型保育園があり国の補助金を使って設置できます。丸信の保育園では従業員の子どもだけでなく地域の子どもたちも受け入れています。そして注目すべきは、病気になった子どもを預かる病児保育も行ってるいることです。

丸信 平木洋二社長 
「半分以上女性が働いていて、お子さんが病気したら休まざるを得ないっていう問題がありましたけど、女性に活躍してもらう意味では(病児保育は)非常に大きかったかなと思っています」

平木社長は、会社を今後どのように発展させたいと考えているのでしょうか?

「人口も減ってきていろんな不安定な世の中になる中で、いろんな問題にわれわれも直面しますけど、お客様も直面されるので、その問題を解決する手伝いができるような企業でありたいと思っています」

売り上げだけではなく、従業員の生活や地域の課題解決も、いまや企業の使命。企業の評価は日々変り続けています。

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