福岡県議会 9月議会最終日も混迷

2026/10/16 (金) 16:30

リポート 堀内悠太郎記者
「議会改革を掲げ始まった9月議会も最終日を迎えました。地に落ちた信頼を取り戻せるのか。福岡県議会の自浄能力が問われる一日となります」

高額な海外活動に。県と議会のいびつな関係。さらには議長・副議長ポストを巡る金銭授受疑惑。相次ぐ疑惑や問題に依然、厳しい目が注がれる福岡県議会。9月議会の最終日を迎えました。

議会改革プロジェクトチーム座長 江口善明県議
「海外活動の基準づくり、議会の広報力強化という形で、最終答申をまとめました」

本会議を前に改革に向け議論を交わしてきた「議会改革プロジェクトチーム」が高額と批判を浴びる海外活動の新たな基準などをまとめた最終答申を大島議長に提出しました。

福岡県議会 大島道人議長
「まずはできることから1つ1つ進め、実際にやってみて課題があれば見直していきたいです」

新たな基準では飛行機は原則、エコノミークラスとすることや宿泊施設を一般職員と同等にすることなどを盛り込みます。また、参加後には原則2カ月以内に報告書を公表。訪問団の団長は本会議で活動の概要や成果を報告するとしています。

議会改革プロジェクトチーム座長 江口善明県議
「しっかりと説明を果たしていくこと、透明性を確保していくこと、できるだけ具体的な形で文言を入れました」

続いて、始まったのが主要会派の代表者らが議会運営について話し合う「代表者会議」です。

福岡県議会 大島道人議長
「地方自治法第100条第一項の規定に基づく調査特別委員会の設置について」

金銭授受疑惑や高額な海外活動について調べる「百条委員会」の設置を求める議案。3日前に少数会派の議員ら9人が連名で提出しました。百条委員会とは、第三者委員会よりも強い調査権限を持ち、議員が主体となって調査する組織。証拠提出や証言の拒否、うその証言には罰則が設けられ、その強力な権限から地方議会に与えられた「伝家の宝刀」と言われます。会議では議案を提出した理由などについてさまざまな議論が交わされました。県政PLUS県議団の坪田県議は調査対象を議長・副議長に限らず幅広く調べるべきだと問いました。

県政PLUS県議団 坪田晋県議
「今回の県議会の問題を根っこから改善する、うみを出して行くには(調査対象を)全ての役職に広げるべきではないでしょうか」

これに対し、議案の提出者である神崎県議は調査の基本は議長・副議長経験者としたうえで、ポスト選任に際して金銭授受を疑わせる証言や資料が得られた場合には調査対象を広げることもあるとしました。

神崎聡県議
「議会として自浄能力を発揮できるように、第三者委員会に議会として協力できるように百条委員会を設置したい」

一方、この議案を巡っては主要会派の一部議員から「金銭授受疑惑は個人間の問題である」ことなどを理由に採決に後ろ向きな声が聞かれます。こうした状況を鑑み議案を提出した県議らは15日、委員会などでの審議を省き16日の本会議で採決するよう議長に申し入れています。議案提出者の一人である吉松県議は。

福岡県議会 吉松源昭県議
「百条委員会の設置については、全国の事例を見ても委員会に付託することなく直接本会議で採決されています。先程から継続審議という話が出ているが、それこそ継続審議にしたら調査期限の来年2月に余計間に合わない。そういった意味では間に合わそうとするのであれば今議会で決めることが第一です」

「継続審議」となれば、12月定例会以降に採決が持ち越しとなり、一連の問題の解明が遅れると指摘しました。

午後4時ごろに本会議が開会しました。神崎県議が、県議らを前に議案の提出理由を述べました。

神崎聡県議
「第三者委員会の設置をもって県議会自らの調査責任が失われるものではない。県議会が地方自治法第100条第一項に基づく調査権を行使し、必要に応じて関係者の出頭・証言・記録提出を求めることで事実関係を明らかにする」

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