旦過市場1度目の火災から2年

2024/04/18 (木) 16:30

2年前の4月19日未明に発生した火災。消し止められたのは約65時間後で、42店舗が焼損しました。約1年後、北九州市は、仮設店舗の旦過青空市場をオープンさせました。

全26区画のうち7区画は埋まっていませんが、計画は順調に進んでいると市は強調します。

北九州市神嶽川旦過地区整備室 草野尚嗣室長
「(旦過)青空市場があったからこそ、また市場の中で(商店主らが)営業を継続できている。事業のスケジュールとしては、順調に契約も進んできている」

一方、火災の前から決まっていた再整備計画。4階建ての商業施設を中心とした再整備ですが、コロナ禍や2度の火災で予定が遅れ、資材の高騰で事業費も増える見込みです。さらに再整備の了承を得られていない店舗も残っているといいます。

北九州市神嶽川旦過地区整備室 草野尚嗣室長
「早く建物を整備して、新しい建物に移転したいという声も聞いている。北九州市も事業に遅れがないように着実にスピード感を持って取り組んでいきたい」

夏には、トタン屋根で覆われている中央市場の建物の解体が始まり、4階建てのビルは今年度中に着工される予定です。2年前の火災で被災した林さんは去年10月、青空市場に店を移しました。

燻製処いぶしや 林貴寛さん
「(青空市場が)始まったときは、3店舗ぐらいしかなかったので、いまはお店も増えてきたから当初よりは増えてきたけれど、まだまだちょっと客がこちらに来るような工夫をいろいろしていきたい」

今は、新たな市場で営業することが目標です。一方、こちらは海鮮丼が人気の店。
繁盛してはいますが、内装に500万円ほどかけたこともあり、移転するまでに
費用を回収できるのか不安があるといいます。

お食事処あらまき 荒巻松美店主
「今のところ(資金的)めどが立たないので、ちょっと(移転は)考え中。気持ち的には、新しく建物ができれば、そこでまたできればと思う」

大規模な火災により物心両面で影響を受けた店主たち。ビルを中心とした再整備への期待と不安が交錯しています。

荒巻さん
「それは絶対ぬぐいきれない。この古い昭和レトロな感じできているので、それがなくなるのはさみしいです」

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