【大牟田市動物園】ファンが「勝手に」作った本の総集編完成 生き残り策あの手この手

2025/11/14 (金) 16:30

大牟田市役所を訪れた2人。大牟田市長らに手渡したこの本は。

ライター 木下綾さん
「2015年から大牟田市動物園を、"勝手に”応援するフリーペーパーとして制作してきた、KEMONOTEを1冊にまとめたものです」

カメラマンの中村さんとライターの木下さんは大牟田市動物園の大ファン。10年前から動物園を「ファン目線で応援する」フリーペーパー「KEMONOTE」を出版しています。そしてこの度、10年分をまとめた総集編が完成。大牟田市内の小中学校などに寄贈するといいます。

カメラマン 中村紀世志さん
「子どもが興味を持てる中身になっています。動物に興味を持つきっかけになったらいいです」

約150頭の動物がのんびりと暮らす大牟田市動物園。1941年の開園以来、地元で愛されてきた市のランドマークですが今、岐路に立たされています。

大牟田市動物園 椎原春一園長
「異常気象の夏の暑さ、冬は通常通り寒いです。春と秋の繁忙期の期間が短くなっているのが厳しい状況です」

ピークの1992年度には40万人が訪れていた大牟田市動物園。ただ近年は気象条件だけではなく、市の人口減少などの影響を受け、来場客数が低迷。2024年度はコロナ禍を含めここ10年で最も少ない約14万人まで減少しました。エサ代の高騰など課題は山積し、取り巻く環境は厳しさを増しています。そんな中、動物の魅力を知ってもらうためインスタグラムで日常の様子を発信。フォロワーは1万人を超えています。さらには。

大牟田市企画総務部 岩田真吾さん
「ネーミングライツ事業を新たに始めました」

「ネーミングライツ」とは命名権料を支払うことで施設に企業名などをつけられる権利のこと。福岡県内では「みずほPayPayドーム」が有名ですが、中間市中心部の道路も「ピザクック通り」と命名されるなど広がりを見せています。大牟田市でも
市内4つの施設で命名権を募集しています。

「大牟田市動物園は市の中でも魅力的な施設です。(集めた資金は)動物園の維持管理費・園内でのイベントに使いたいです」

市を支えてきた動物園の存続へ。模索が続いています。

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