夏もヒートショックに?医師「温度差10℃以上は警戒」

2025/08/21 (木) 16:30

福岡県内は連日35℃以上の猛暑日となっていますが、この暑さで気を付けなければならないのは熱中症だけではないようです。

木戸優雅アナウンサー
「21日正午過ぎのJR博多駅前です。手元の温度計は38℃を超えていて蒸し暑いです。汗が噴き出てきます」

連日35℃以上の猛暑が続く福岡県内。この厳しい暑さで警戒するのは熱中症だけではありません。

福岡市民病院救急科科長 小野雄一医師
「夏にもヒートショックが起こるということは理解しておいた方がいいと思います」

これについて街の人は。

Q.夏のヒートショックを聞いたことは?
(夏の)ヒートショックといってもピンとこない。
Q.夏のヒートショックもある
あー知らない全然。冬は風呂に入るときのあれは知っているけど。
Q.ヒートショックのイメージ
夏というより冬、お風呂から出たときに洗面所で・・みたいな

街の人が言うように冬のヒートショックといえば暖かいお風呂から出た後、急に寒い脱衣所に移動すると寒暖差で血管が過度に収縮し失神や脳卒中などを引き起こす健康被害。

ただ福岡市民病院の小野医師は、夏も「温度差」が10℃以上あるとヒートショックの危険性があると警鐘を鳴らします。

小野医師
「以前のようにそこまで温暖化が進んでいない時には、おそらく屋外・屋内の温度差が10℃以上あることはめったになかったかと思うんですけど36〜37℃非常に気温が高い状況から屋内の23〜24℃の冷えている部屋に入った場合というのは、血管が収縮します。過度に収縮します。最悪の場合、意識を失ってしまって倒れたりすることになります」

Q.その中で日常的に気を付けないといけないことは?
小野医師
「自宅であれば冷房の温度を調整することが一番いい。28℃前後に設定するということは1つ対策として考えられると思います」

一方、外出した際 冷房が効き過ぎている屋内にどうしても入らないといけない場合、「2段階冷却」も効果的といいます。

小野医師
「飲食店などの店舗は冷やし過ぎている所も多いですからそういった時には、まず日陰で休んで少し体を冷やして、軽く冷やして屋内に入るという段階を得るというのは1つの対策かなというふうに思います」

そして、もう1つ気を付けるべきなのが入浴時のヒートショックです。

小野医師
「38℃から40℃の温かめのお湯で軽く体を温めていただく。徐々に徐々に体が慣れてくると思いますので、その後に入浴していただく。これも段階ですよね。段階を得れば体は慣れてきますので、いかに慣らしていくかっていうのが非常に大事かなというふうに思います」

高齢者や、心臓病や高血圧など持病がある人は特に警戒が必要な夏のヒートショック。異常な暑さが続く今、より対策が必要になっています。

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