【福岡】「食の宝庫」糸島に新名物 「糸島れもん」とは?

2025/11/18 (火) 16:30

磯の香りと濃厚なうまみがたまらない「カキ」。福岡を代表する冬の味覚「あまおう」。そして新鮮な野菜の数々。海と山に囲まれた「糸島」には、さまざまな名産品が。そんな糸島で今新名物として、注目を浴びる農産物があります。生産者の阿南さんが手塩にかけて育てるのが。

糸島れもん 阿南文平さん
「糸島れもん・糸島産のグリーンレモンです」
Q.なぜ緑色なんですか
「12月に入れば黄色になるが、熟れる前のレモンです」

鮮やかな緑色で強い酸味と爽やかな香りが特徴。完全に熟す少し前の早採りレモンです。日本で流通しているレモンの84%外国産の輸入モノ。外国のレモンは黄色に色づく前に収穫しても日本にやって来て店頭に並ぶまでの時間で色づきます。阿南さんはこのレモンを「糸島れもん」と命名。黄色く熟してからも出荷していますが、10〜11月は「グリーンレモン」としてブランディング。主に飲食店向けに販売しています。

「国産レモンは需要が伸びてきています。この辺りは耕作放棄地が増えているという課題があり実験的に国産レモンが作れないかと(始めました)」

実は阿南さん、本職は福岡市内でバーを営むバーテンダー。バーの常連客に誘われたのがきっかけで、共同で耕作放棄地を活用し栽培に挑戦することに。今は1万5千平方メートルの広大な土地で1000本以上のレモンの木を育てています。「皮まで安心して食べられる」がモットー。除草剤や農薬をほとんど使わないため作業の負担は大きいそうで。

「作業の6〜7割が草刈りです。それでも、安心して客に使ってもらうためには農薬は減らした方がいいです」

手間を惜しまず品質を磨いた結果糸島れもんの注目度は増し2024年、チョコレートブランド「ゴディバ」とコラボした商品が博多阪急で販売されました。そして10月には福岡市博多区櫛田神社のすぐそばにカフェをオープン。

「糸島れもんのチーズケーキです」
岡田桃佳アナウンサー
「ありがとうございます。見た目もすてきです。上に乗っているのは何ですか?」
糸島れもん 阿南文平さん
「糸島れもん・グリーンレモンの皮とソースです。(グリーンレモンは)今の時期だけです。黄色のレモンと違って香りの強さが特徴です」

ほかにも、酸味とほろ苦さがアクセントの輪切りを使ったソフトクリームをはじめとする多彩なスイーツや、果汁を贅沢に使用した華やかな香りの「甘くないレモンサワー」などのドリンクも。糸島発の新名物として定着できるか注目です。

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