「この街は本当に素晴らしい」 北九州市に米豪華客船が初寄港 インバウンド獲得へ

2025/11/10 (月) 16:30

記者
「北九州市の門司港です。こちらのアメリカの豪華客船が初めてやって来ました」

10日朝、北九州市に寄港したアメリカのクルーズ船「シーボーン・クエスト」。16日間で、横浜や神戸のほか韓国・釜山、香港などアジア各地の12の港を巡る豪華客船です。

そして今回、寄港地の一つに初めて北九州が選出され初寄港を祝う「歓迎式典」が開かれました。今回、このクルーズ船を誘致したのは北九州市です。

北九州市クルーズ・交流課 川崎文寛課長
「2年前に寄港地を決定する決定権者に来てもらい、(北九州が)寄港地に決まりました。多くの海外の人が来て、北九州を楽しんでにぎわいをつくり、経済効果を高めたいです」

北九州市を訪れる外国人観光客はコロナ明けのここ2年右肩上がりで、2024年は36万人でした。一方、コロナ禍前の2019年は55万人で完全な回復へは道半ば。観光客に占める外国人の割合は、福岡市が13%なのに対し北九州市は4%にとどまっています。

こうした中、北九州市は外国人観光客の獲得に向けあの手この手の戦略を打ち出しています。

例えば、10月は北九州と韓国を結ぶ便が新規就航したのに合わせ韓国の旅行代理店の担当者向けにすし握りの体験ツアーを開催。「すしの都」として北九州をアピールする狙いです。

このほか焼き肉店が立ち並ぶ小倉北区の通りを「小倉焼肉通り」と名付けて観光客が訪れやすいようマップを作成。英語や韓国語、中国語版も用意しています。

そして、クルーズ船の誘致もその一つ。今回の船にはアメリカを中心に20を超える国からの客、約400人が乗っていて、次の場所へ出港する午後9時過ぎまで周辺での観光を楽しみます。つまり、クルーズ船を誘致することは直接、北九州市の外国人観光客獲得につながります。

アメリカからの観光客
「北九州はとても美しくて、フレンドリーです。来るのがとても好きです」

観光客たちは北九州をどう楽しむのでしょうか? 一行に同行させてもらいました。まずやって来たのは北九州の台所「旦過市場」。ツアーガイドの説明を受けながら市場を見て回り日本の食文化を堪能しました。

「おいしいです」
「焼き鳥を買いました」
「(Q.旦過市場はどうですか)全て私たちにとって、とても興味深いです。(Q.焼き鳥は)おいしいです」

食を楽しんだ後は北九州のシンボル、小倉城へ。ここでは日本の伝統文化、お茶を体験しました。

「とてもいいです。ひげそりをするのかと思いました」
「お茶は大好きです」

こうした体験型ツアーも観光客の呼び込みに有効だといいます。

北九州市クルーズ・交流課 川崎文寛課長
「欧米の人は体験を重視します。北九州、小倉城で体験などをすることで満足してもらえます」

その後は城の中を見て回り、歴史を感じさせる展示物に、深い興味を示していました。観光客たちは1日という短い時間でしたが、「北九州」の魅力を駆け足で楽しみました。

アメリカからの観光客
「この街は本当に素晴らしいです。もっとゆっくり散策する時間があればよかったです。とても素敵で人々も親切でした。街も清潔で整っているしとても楽しみました」

北九州市クルーズ・交流課 川崎文寛課長
「今、欧米からの船がたくさん日本に来ています。関門海峡は人気エリアなので、ここに欧米からの船をより多く寄港してもらえるよう誘致したいです」

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