ボージョレ・ヌーボー解禁 市場は縮小する中若い客層へアピールする店も

2025/11/20 (木) 16:30

飲食店の客
「3・2・1、乾杯」

11月20日 午前0時。日本各地でフランス産のワインの新酒、ボージョレ・ヌーボーの販売が解禁となりました。福岡市中央区の居酒屋では、いち早く今年の味を楽しむ客でにぎわっていました。


「初めて飲んだが、とても飲みやすくておいしい。みんなと飲むと楽しくてワインが進む」

「コロナで酒を飲まなくなったけれど、酒は最高なので今後も広まっていけばいいと思う」

去年、解禁直後から用意したところ来店客が増えたため、今年もボージョレ・ヌーボーをそろえました。

(鮨)池田鮮魚 二川博文店長
「ボージョレを置いているんだと言って結構飲む人も多くて、いろいろな人がそれを目当てに来てくれたりワイワイやってくれたらいい」

注文したのは、750ミリリットル30本。1週間ほどで、売り切る予定です。

(鮨)池田鮮魚 二川博文店長
「福岡の人は酒好きな人が多いと思うので、こういったものは定期的にこれからも参加したい」

ボージョレ・ヌーボーについて街の人は。

街の人
「(最近ボージョレは?)最近ないですね。(最後は)2〜3年前くらい」
街の人
「(昔は)飲んでいました。今はあんまり。(解禁日が)あ、きょうだったんだって」

ボージョレ・ヌーボーの輸入量は、2004年をピークに減少。昨年度はピークの
7分の1になっています。消費者の酒を飲む機会が減っていることや、物価高で「し好品」を避ける傾向にあることなどが原因と見られています。それでも小売店は、この時期ならではのイベントに注目し、期待を掛けています。

博多大丸 立石幸菜さん
「去年より全体の数を5〜6割り増やしていて、全体の入荷数を増やして準備している」

大丸は 市場の縮小に合わせ、年々入荷数を減らしていましたが、去年は予約なしで買う客が予想を超えたため、今年は入荷数を増やしました。買い求める客は50代以上が多いとのことですが大丸では、若い年齢層にもアピールしたいと話します。

博多大丸 立石幸菜さん
「旬の食材を楽しむのと同じで、新しいブドウを楽しむのがボジョレーヌーボーなので若い人にも魅力が伝わればいいなと思っている」

販売大手 サントリーの担当者は。

サントリー九州営業本部 正田響さん
「今年はかなり天候もよく、太陽に恵まれた当たり年と言われていますので、ぎゅっと甘くて濃色感のある濃い味わいとなっています」

輸送費の上昇や円安の影響がのしかかりますが、価格は据え置きました。ワイン自体の消費が減るなか、1年で最もワインが売れるこの時期の需要に期待をしています。

サントリー九州営業本部 正田響さん
「旬のものを楽しみたいっていうニーズはまだまだあると考えているので、当社はまだボージョレ・ヌーボーをもっと拡大していきたい」

この記事をシェア

最新のニュース

  • テレQ|テレQ ニュースPLUS
  • テレQ投稿BOX
  • アナウンサーズ公式Xはこちら
  • テレビ東京|[WBS]ワールドビジネスサテライト
  • テレビ東京|Newsモーニングサテライト
  • テレビ東京|昼サテ
  • テレビ東京|ゆうがたサテライト