学生がプロデュースの結婚式 「実務を通して対応力を身につける」

2025/11/17 (月) 16:30

ブライダル業界の売上高です。コロナ後回復が見られますが、コロナ前の水準には届いていません。市場の縮小がある業界ですが、就職活動をする学生には依然人気です。こうした中、就職を目指す学生に実務を学んでもらおうと、学生プロデュースの結婚式が開かれました。

司会
「新郎新婦様によります、ウエディングケーキ入刀です」

新郎新婦にとって、この日は一生に一度の晴れ舞台です。この結婚式を取り仕切るのは、ブライダル業界への就職を目指す学生たち。企画立案から運営まで全ての行程を担当します。

学生たち
「きょうも頑張っていきましょう、エイエイオー」

今回の結婚式、学園祭のイベントの一つで、統括するのは2年生の江口麻鈴さんです。

中村国際ホテル専門学校2年 江口麻鈴さん
「(新郎新婦は)もう到着しているそうなので、待っていたら来ると思います」

新郎新婦が到着しました。その頃、披露宴をセッティングする学生たちは慌ただしい様子。メッセージカードの整理も簡単な作業ではありません。

「『おばあちゃんへ』が2つあって」

運営は2年生が中心で、4年生から1年生まで参加します。新郎新婦が着替えを終えご対面。

新郎 高尾玲久斗さん
「全然違う、いい!」

さらに学生と新婦で打ち合わせをして考えたサプライズとして、新郎の好きな所を書いたというメッセージカードも用意していました。

新婦 高尾七海さん
「読んだ?全部」
新郎 高尾玲久斗さん
「うん、失敗した料理全部食べてくれるところと書いている」

こうした学生主体の結婚式を行う学校側の狙いは?

中村国際ホテル専門学校 中村信行教授
「身に付けていくべきはどんな課題に対応できる、さまざまなリクエストに応じられる、そういった対応力をどんどん磨いていく効果が期待できます」

若者人口が減少する中、コロナ禍もあり、結婚式場を運営する事業者数は減少を続けています。その一方、就活生へのウエディング業界の人気は根強く、即戦力となる人材が求められることが多いといいます。

「幸せに携わることに自分も職業としてささげたいという思いの熱い学生たちがいるというのはうれしいです。即戦力で、息長く業界で活躍できる人材を育てます」

披露宴もクライマックス。新郎新婦の出生時の体重と同じ重さのぬいぐるみを母親に渡し、育ててくれた感謝を伝えます。

新婦 高尾七海さん
「こんなすてきな式が挙げられて本当に幸せです」
新郎 高尾玲久斗さん
「(学生の)みなさん将来、他のたくさんの人を幸せにできるように頑張ってください。本日はありがとうございました」

中村国際ホテル専門学校2年 江口麻鈴さん
「こんなに感動したり笑顔があふれたりする場所は結婚式しかないと思っています」
中村国際ホテル専門学校1年 兪青良さん
「学生のうちから結婚式をつくることの責任感を感じられるのはすごく貴重な体験です」
中村国際ホテル専門学校1年 渡辺瑠奈さん
「(ブライダル業界の)面接も7次までの企業もあるので頑張らないとですね」

カップルの幸せの瞬間を演出した学生たち。将来の仕事のやりがいを実感していました。

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