「終活」の相談拠点が北九州市にオープン

2025/11/05 (水) 16:30

高齢化が進む北九州市で、人生の最期に向けた準備を元気なうちに進めるいわゆる「終活」の支援拠点が11月5日、開設されました。

北九州市と社会福祉協議会が共同でオープンしたのは、「終活あんしんセンター」です。この窓口では、遺言書の書き方や不動産など財産の整理、納骨に関することなど終活全般の相談が可能です。また月に2回、司法書士や弁護士らを招き、専門家が相談を受け付けます。ここに並ぶパンフレットは北九州市内にある葬儀会社や家財処分事業社のもの。市が優良業者と認定した企業の案内だけが置かれています。戸畑区に住むこちらの男性は、土地などの財産を生前贈与したほうがいいのか相談に来たそうです。

相談者(76)
「いまは贈与税が多く掛かるから死後に手続きをしたほうがいいと言われました。不安だったことが教えてもらうことによって前に進めるという感じがした」

行政が終活支援に乗り出す背景には、一人住まいの高齢者世帯の増加があります。2020年の国勢調査によりますと、北九州市内の65歳以上の高齢者は約28万6000人。このうち6万5000人が一人住まいです。さらに認知症を発症する人も増加傾向だといいます。2024年市民に対して行った調査では、「終活」という言葉を知っている人は9割に上りましたが、実際に着手している人は1割に留まりました。

北九州市社会福祉協議会 藤本直子さん
「市民が安心して終活に取り組めるように、事業所を選ぶ時の助けができたらいいと思っている」

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